キャンティワインの名産地パンツァーノ

 天高く馬肥ゆる秋、美味しい収穫の便りが届くたび、食いしん坊の私はわくわくしてしまうのですが、みなさんは秋の味覚、もう召し上がりましたか?

 さてさて、ワインの名産地イタリアでは今年もワインづくりに使われるブドウの収穫が始まりました。そのブドウの収穫時期には各地でワイン祭りが開かれます。そんなワイン祭りのひとつに出かけてきました。

緑あふれるキャンティ地方の眺め。

 行きましたのは、イタリア最大のワインの生産地キャンティ地方にある「パンツァーノ」という小さな町。小さいながら優秀なワイナリーの集まる、注目に値する町なのです。

 小高い緑の丘の上にある小さなこの町の歴史は古く、エトルリア時代の集落を起源とし、12世紀にパンツァーノの町になったとされています。今も残る石造りの古い町並みは趣き深い佇まいです。町から見下ろすと360度ぐるりとブドウ畑。ワインの生産地らしいその景色はトスカーナの大地に伸びやかに広がる、美しい眺めです。

左:パンツァーノの町並み。
右:丘の上にあるパンツァーノの町。

 ワイン祭りではその町のワイナリーが一堂に会した特設会場で試飲会を行います。試飲への参加はとっても簡単。まず、試飲用のグラスを購入します。このグラスをパスポート代わりにワインの試飲が楽しめるシステム。

 グラスの値段や試飲の内容は、その町、その年ごとに変わったりはしますが、2014年のパンツァーノは、15ユーロでグラスを購入すると、ワイン祭り開催期間の4日間を通して試飲し放題という、とってもステキなシステムでした。

 気に入ったワインは会場に併設された売店にて直接購入も可能。ワイン好きにはたまらない、美味しく楽しいイベントです。

左:ワイン祭りの試飲用のグラスとグラスホルダー。
右:ワイナリーのブースにて。

 さて、グラスを購入しまして、早速試飲のスタートです。

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文・撮影=藤原亮子