その駒ヶ岳ロケは大変だった分、すごく絆が深まった日でもありました。午後、たくさんたくさん歩いた後だし、スタッフさんたちなんてもっと大変で、重い機材を、偽物じゃなくて本物を持って行くわけですから。ちょっと長めの休憩があったんですね。
この時に初めてみんなでお昼ご飯を輪になって食べて、雑談したりもして。そこで、すごく「箱根駅伝」中継スタッフルームのみんなで打ち解けたというか、まだ気を遣っていた部分の距離が、少しずつ縮まったような気がします。
偉い人に屈しない……サブコンで輝く菜月の真骨頂
――宮本菜月の一番の見せ場シーンはどのあたりでしょう?
伊藤:サブコン(副調整室)に入ってからの見せ場は多いと思いますね。というのも、菜月は上に対してもあまり忖度のない人物です。池井戸さんの作品の特徴として、組織の上下関係がすごく丁寧に描かれていると思うんですけど、その中でもやはり偉い人に負けないっていうところが菜月にはあります。
信念のためにはいかなることにも屈しない、何よりもランナーたちと箱根駅伝の伝統、そしてスポーツ中継の哲学を守るということが、サブコンの中で菜月の見せ場として描かれている、8話、9話、10話と盛り上がりが、菜月にとって最大の見どころポイントだと思っています!
いとう・さいり
生まれ持った芝居のセンスと確かな演技力でシリアスな役からコメディまで幅広い役柄をこなす実力派として、ドラマや映画、舞台などで活躍。NHK連続テレビ小説『虎に翼』以来、本作が初の地上波GP帯ドラマ出演となった。

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