バルセロナの週末は、フリーマーケットへGO!

ブランケルナ広場を中心に約200のスタンドが並ぶ。

 ここ数年の不況続きもあってか、最近バルセロナでは民間のフリーマーケットをよく見かけるようになった。フリーマーケットといえば、以前にお伝えしたグロリアス広場(Pl. Glòries)の蚤の市「エンカンツ(Encants)」が有名だが、そちらは市が管轄するマーケットのひとつで、基本的にプロの出店者で構成されているのに対し、民間のフリーマーケットは不要になった古着などを売りに出す一般市民が中心になっているところが大きな違いだ。雰囲気もフレンドリーで、状態の良いヴィンテージものが数ユーロで見つかったりするなど、掘り出し物を探す楽しみは、むしろこちらの方が大きいかもしれない。

ランブラス通り近くというロケーションから、市民に混ざって観光客の姿も多い。

 今回ご紹介するのは、こうした民間のフリーマーケットのひとつ、その名もずばり「フリーマーケットBCN(FLEA MARKET BCN)」。毎月第2日曜に開催されており、毎回大勢の参加者でにぎわっている。会場は、海洋博物館(Museu Marítim)の裏手、ブランケルナ広場(Pl. Blanquerna)を中心とする一帯だ。メトロ3号線のドラサネス(Drassanes)駅を出て、ランブラス通りとは反対側、海洋博物館の方に進もう。少し歩けば、すぐに人だかりが見えてくる。

商売より、携帯でのチャットに夢中……の出店者も。

 会場の大半を占めるのは古着やアクセサリーを売るスタンド。大抵のものは5ユーロ以下の価格設定だ。何点かまとめて買うなら、もちろんディスカウントを交渉してみよう。お店の人とのやりとりも、こういったマーケットの楽しみのひとつ。話がはずんで、もう1点おまけ、なんてことも珍しくない。

こちらは古着のアロハシャツと一緒にレコードを販売。

文・撮影=坪田みゆき