コーヒー大国にやってきたスターバックスが大人気

 ベトナムといえば、生産量・輸出量ともに世界トップクラスのコーヒー大国。ベトナム国内でも濃厚な味わいのコーヒーが人々に親しまれ、コンデンスミルクをたっぷり入れたミルクコーヒー「カフェ・スア・ダー(Cafe Sua Da)」は、ベトナムを訪れたならぜひ試して欲しい一杯です。

ホーチミン市のスターバックス1号店。

 2013年、そんなベトナムにもとうとうスターバックスが進出を果たしました。実は進出以前にも、同ショップにそっくりな、なんちゃってコーヒーショップがいくつかありましたが、やはり本物は別格。東南アジアのコーヒー大国に満を持してやってきたアメリカ・シアトル発の世界的コーヒーチェーンは今、富裕層を中心に、最先端のおしゃれスポットとして絶大な人気を博しています。

アオザイなどベトナムをイメージしたデザインのグッズは必見。

 スターバックスのベトナム1号店は、ホーチミン市中心部にある5ツ星ホテル「ニューワールド・サイゴン」そばのロータリーに面しています。店内のカウンターにはおなじみのメニューが並び、ベトナムをイメージしたカップなどのグッズも販売されています。2014年3月現在、ホーチミン市のみで3店舗が展開されていますが、現地で人気の既存チェーン「チュン・グエン・コーヒー(Trung Nguyen Coffee)」や「ハイランズ・コーヒー(Highlands Coffee)」に代わり、全国を席巻するのは時間の問題かもしれません。

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文・撮影=杉田憲昭