ベトナム版シルク・ドゥ・ソレイユの楽しみ方
今、ホーチミン市で必見のパフォーマンス集団「ラン・フォー・エンターテインメント」。アクロバットやダンス、演劇などのアートパフォーマンスを融合した彼らの新感覚ショー「A O Show/アー・オー・ショー」が、2014年から定期公演を開始しました。そこで今回は「ベトナム版シルク・ドゥ・ソレイユ」ともたとえられるこのショーの魅力をご紹介します。
アー・オー・ショーは、2013年2月にホーチミン市のオペラハウス(ホーチミン市民劇場)で初公演されて以来、「A/アー」、「O/オー」と、ベトナム語の感嘆詞がついたその名の通り、これまでにない斬新なパフォーマンスで欧米人旅行客を中心に評判を呼んできました。
幼少の頃にドイツに渡り、かつてシルク・ドゥ・ソレイユでも活躍していたジャグリング・アーティスト、トゥアン・レー監督が描く世界は、ベトナムの古き良き美しい情景、そして都市化を果たし豊かな文化を育んだ現代ベトナムの姿。サーカスやスタントなど、各方面で活躍していた17名のベトナム人パフォーマーが、竹やベトナム伝統の籐籠をたくみに使いつつ、ベトナム南部の文化や人々の暮らしを舞台の上で垣間見せてくれるのです。
文=杉田憲昭