ウィーンが音楽の都ならば、プラハはさしずめ音楽の郷。街にはクラシックばかりかジャズ、ロックと様々な音色があふれている。夜ともなれば、劇場ばかりかチャペルで、ホールで、数多のコンサートが開かれる。そう。プラハを味わい尽くすなら、聴衆の喜びを満喫しなくては!

 プラハの劇場を3回に渡って紹介します。今回は国立オペラ劇場です。

» 第2回 スタヴォフスケー劇場
» 第3回 スメタナホール

国名 チェコ共和国
首都 プラハ
総面積 約7万8866平方キロメートル
人口 約1051万人
公用語 チェコ語
宗教 カトリック10.3%、無信仰34.3%
通貨 チェコ・コルナ 1チェコ・コルナ≒5円
※一部ユーロ使用 1ユーロ≒138円
(2013年11月現在)
時差 日本時間-8時間(サマータイム時は-7時間)
電話(国番号) +420

国立オペラ劇場
Státní opera

ネオ・ロココの劇場にて優雅な夕べに浸る

めくるめくロココな空間に、気分は否が応でも盛り上がる。より気分を上げるならロージェに席を確保したい
ツーリストが多いので、ドレスコードは様々。でもやっぱり、ワンピースくらいは着たいもの

 2013年秋に来日したプラハ国立オペラ座のホームは、馬蹄形の造りにひときわ目を惹く豪華なシャンデリア。デコラティブなネオ・ロココの内装が、リュクスな気分を盛り上げてくれる。似ているとされるウィーン国立歌劇場の6割ほどの規模で、過不足のない落ち着くサイズ。かつてこの劇場では、グスタフ・マーラーやリヒャルト・シュトラウスが音楽監督を務め、エンリコ・カルーゾが舞台に立った。名門の劇場だ。

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写真=小野祐次
構成・文=大沢さつき
取材協力=マルチン・ヴァチカージュ、テレーザ・サイモン