2015年春、北陸新幹線開業　
富山を味わう、富山に酔う

富山市・桝田酒造店「満寿泉(ますいずみ)」

 常に時代の感性に合った酒の味を追求する。綺麗だがしっかりした味わいの「満寿泉」は、自然の恵みを凝縮した富山の食材にふさわしい。フレンチの一皿“新湊のアマダイうろこ付け焼き 柑橘風味のブイヨンスープ仕立て”に合わせて。

高岡市・清都(きよと)酒造場「勝駒」

 高岡の銘酒として近年人気を博しているが、決して量産はしない。心が入らないからだという。「勝駒」の文字は、その味わいに魅せられた版画家・池田満寿夫氏が自ら書いて贈ったもの。「勝駒 純米酒」の売り上げ日本一という地元居酒屋でマゴチの昆布〆とアンコウの珍味に合わせて。

南砺(なんと)市・三笑楽(さんしょうらく)酒造「三笑楽」

 雪深い南砺市五箇山にある酒蔵。集落を雪崩から守る鬱蒼としたブナの原生林、そこから湧き出る伏流水を仕込みに使っている。けもの肉や山菜、渓流の魚など個性的な食材に負けない「骨のある味」を守り続ける。全国でここにしかないというイワナのにぎりに合わせて。