ライトアップされたコロッセオを背に記念撮影タイムも
さて、21:00にポルタ・マッジョーレ広場から発車したトラムは、その後、国立近代美術館前で30分ほど停車し、停車中の車内で第1ステージが行われる。日によって異なる出演者や演目はウェブサイト(下記参照)でチェックが可能だ。ちなみにその日のプログラムはジャズ風にアレンジしたビートルズのナンバーを4人のアーティストがカバー。演目のせいか、古き時代を懐かしむご夫婦の姿も目立った。
第2ステージが行われるコロッセオ前では演奏前に15分ほどの撮影タイムも設けられている。美しくライトアップされたコロッセオを背に記念撮影をする女子グループや、ひたすら自分たちの世界に浸りきるカップル。思い思いにローマの夜を堪能し尽くした頃、トラムは再びポルタ・マッジョーレ広場へと向かい、24:00に広場で解散となる。
キッチンを備えていない車内で出される食事はフィンガーフードが中心だが、種類はかなり豊富だし、ボリュームもたっぷり。デザートと共に食後酒やエスプレッソコーヒーも振る舞われる。食材やワインは、赤、白共に地元ラツィオ州の生産品に限定しているらしく、地産地消をコンセプトにしているのだそう。食を堪能するイベントとは決して言えないが、総合的に考えれば、64ユーロ(予約料込)という料金はリーズナブルなのかもしれない。参加するにはメールまたは電話による事前予約が必要だ。
トラムジャズ(Tramjazz)
開催 不定期
予約専用電話 +39-338-1147876/+39-339-6334700
URL www.tramjazz.com/programma
村本幸枝 (むらもとゆきえ)
イタリアでは撮影コーディネートを、日本では東京・中央区で日伊文化交流サロン「アッティコ」を主宰。在伊歴20年ちょっと。現在、年の半分ずつをイタリアと日本で過ごしている
日伊文化交流サロン「アッティコ」:www.attico.net
text&photographs:Yukie Muramoto