イスタンブール観光の穴場！　
タキシムのペラ美術館

ヘタウママンガのようで面白いキュートなコレクションも

こちらはアートショップで販売されているレプリカ。ちょっと欲しいかも

 そのほか、伝統的な細密画ではなく西欧風に描かれたスルタンたちのポートレイト、当時のガラタ塔からみたイスタンブールの景色、トプカプ宮殿の様子など、自分の目で実際に見たイスタンブールの、オスマントルコ帝国末期の様子を垣間見ることができる、というのはなかなか面白い。

本気ですか？ ってぐらいヘタウマでキュート

 その下の階には、キュタフヤの陶磁器・タイルのコレクションがある。歴史的作品としての焼き物たちだが、どう見ても日本のヘタウママンガとしか思えないキュートなイラストが必見。思わず、関連グッズが欲しくなってしまうアイテムだ。同じ階には重り・計測器のコレクションもあり、当時の重りや測りなどがまるで宝物のように保存されている様などはマニアウケしそうな見ごたえ。

 入り口の階にはアートショップとカフェがある。カフェは最近できたばかりで、オスマントルコ帝国末期のイスタンブールの雰囲気がうまく再現されており、時代をさかのぼってセレブな気分になれる。美術を堪能した後に、思わずちょっと一休みしたくなるようなぜいたく空間だ。

カフェは、オスマントルコ帝国末期を感じさせる味わい深い空間

 いちばん上の階は特別展になっているが、毎回時代にとらわれない、質の高い展示が行われているので要チェック。以前は黒沢明や平山郁夫特集も行われたこともあり、キュレーターの趣味のよさが感じられる選択が見どころだ。

text&photographs:Aki Yasuo