謎のメモを頼りにいざ大冒険! 付録満載、ボリューム満点な7作目

◆『ウォーリーをさがせ! 謎のメモ大追跡!』(2010年)

 最後は『ウォーリーをさがせ! 謎のメモ大追跡!』。各ページにウォーリーの残したメモが散りばめられており、読者はウォーリーとそのメモを探すことになります。

 犬の帽子をかぶった兵隊同士が争う世界、一糸乱れぬ隊列を組んでいる軍隊が登場するなど兵隊の出番が多い作品。一方で、巨大な草の迷路やハンドフォード氏独特のイラストが展示されているページがあるので、従来のウォーリーらしさも健在です。

 また今回はおまけ要素がパワーアップしており、すごろくが追加されています。このすごろくで特徴的なのが「ウォーリーカード」。早口言葉が書かれており、引いた人は指示通りに話さなくてはいけない面白ギミックがあるのです。ウォーリー探しとすごろくが楽しい、一度に二度美味しい作品となっています。

 ウォーリーは本当にいろいろな国や時代、異世界を旅してきました。35周年を迎えた今年、子供の頃に楽しんだあの世界にあなたも久しぶりに飛び込んでみては?

協力/フレーベル館

フレーベル館では、11月上旬より35周年を記念して、特製クリアファイルがもらえる購入キャンペーンや店舗でのパネル展などを一部書店で開催します。お楽しみに!

https://www.froebel-kan.co.jp/

2022.10.29(土)
文=文月/A4studio