消費者との対話が元気の素
笑顔で接客する2代目オーナーのエドウィン尾辻さん
ワイキキから車で東に30分ほどのところにあるハワイカイと言う町。ここのココヘッドの麓に、葉ものの野菜を中心に育てている、4.5エーカーの尾辻ファームがあります。
1954年に親が始めた農業を、現在の2代目オーナー、エドウィン尾辻さんが受け継いで畑を営んでいます。ハワイカイの町や海が望めるこの畑では、数種類のケールをはじめ、レタス、ビーツをメインに、水菜、チョイサム、パクチョイ、ペースリー、大根などの野菜を育て、その数は約25種類ほど。
出荷先は、アラン・ウォンのレストランの他、ホールフーズや、セーフウェイ、ダウン・トゥー・アースなどのスーパーマーケットにも並ぶので、観光客でも買い求めることができます。
オーナーのエドウィンさんは75歳という高齢でありながら、現役のファーマーとして、ほぼ毎日畑に出て、畑の仕事が終わると、スイミングで体を鍛えるのが日課なのだそうです。
野菜の販売も行っている。写真は、民間薬としても使われることがあるスベリヒユ
KCCファーマーズ・マーケットには、2009年から出店していますが、毎週土曜日にはエドさんご自身がブースに足を運ぶほど大変お元気！ その元気さは、ケールを飲んで、水泳をしているからだけではありませんでした。
今まで消費者と直接関わることなどなかった農家だったのが、ファーマーズ・マーケットにくることにより自分の野菜を買い求める人たちとの交流ができ、お客さんが感謝を伝えてくれ、自分も感謝の気持ちを伝えられる、そんなことが幸せなのだそうです。
日本語も話せるエドさんです。ここを訪ねたら、ぜひとも声をかけて、美味しい野菜の食べ方や、ジュースの作り方などを教えてもらってはどうでしょう。
Column
本間律江のハワイの朝市巡り
ハワイ在住22年で日本メディアのコーディネーター・ライターの本間律江さんが、近年、観光客にも人気の高まってきたハワイの朝市の、おすすめのお店の数々とその楽しみ方を紹介します。
2013.11.11(月)
