青と黄色の線がスタイリッシュな「鐵皮屋」柄のグッズ

◆帆布面紙套(ボックスティッシュのカバー) 690元
◆帆布化妝包(化粧ポーチ) 680元

 「鐵皮屋(トタン屋根の小屋)」を空から眺めると、いくつもの屋根がつながり、複数の線が延びているかのように見えます。これを黄色と青の線で表現したのがこちらの柄です。トタン屋根という響きから抱くイメージとは異なり、明るく爽やかな雰囲気のデザインとなっています。

 また、ボックスティッシュのカバーには持ち手が付いているので、壁やドアノブなどに掛けることもできます。

 さらに、ポーチの中はビニール生地で覆われているので、洗面所などでも安心して使えます。いずれも細部まで考え尽くされており、使い勝手は良好です。

柄違いで揃えたい! お土産にもぴったりなハンカチ

◆二重紗手帕(ハンカチ) 200元

 純綿の生地を二枚重ねたハンカチ。柔らかい肌触りなので、使い心地がグッドです。

 右は「編織(編み物)」と名付けられた柄。これは、台東県にある退役軍人が家族のために建てた建物からインスパイアされたデザインです。板やレンガが不均衡に積み重ねられていたり、棒が突き出ていたり、建物が歪みながらも青空に向かって延びている様子が、「編み物」のように見えたことから、この名前が付けられました。

 真ん中は「違章(違法建築)」と名付けられた柄で、2022年の新作。これは、1980年代後半に建てられた集合住宅の裏側からインスピレーションを得ています。建物から突き出たベランダやトタンの壁、クーラーの配線、水漏れ処理の跡などが見られます。これは隣接する建物が取り壊されたときにだけ見られる光景で、陳さんはその雑然とした様子に強烈な印象を抱いたそうです。

 左は「風箏紅(赤い凧)」という柄で、こちらも2022年の新作です。台湾では建物の施工中、釘を打った場所に石灰が塗られ、壁の上に白い点や線、四角が描かれることがあります。これらはペンキが塗られると見えなくなってしまいますが、わずかな空間に現れる模様に心惹かれたそうです。その模様が空を自由に飛ぶ凧を連想させたことから、この名前が付けられました。オレンジをベースに水色やグレーの四角が描かれた、温かみのあるデザインです。

2022.05.30(月)
文・撮影=片倉真理