露天風呂に深湯、ぬる湯プールまでそろう贅沢な客室

 今回はプレミアム棟「P3」の客室に宿泊。天井が高く、贅沢な空間設計で、開放感が抜群だ。

 ツインベッドに加えて、幅160センチメートルのデイベッドが置かれ、ガス暖炉が暖かみを演出。

 冷蔵庫の中には、エビアンやビール、ハイボール、ソフトドリンク類が用意されている。

 客室の露天風呂は源泉かけ流し。北地獄谷から引湯したpH6.6、50.2度の自然湧出泉で、泉質はカルシウム・マグネシウム・ナトリウム−硫酸塩・炭酸水素塩泉。この部屋には、立って入ることで水圧がかかり、浮遊感が気持ちいい「深湯」もある。

 ちなみに、「P4」の客室には、温泉と水盤の間に水深1メートル15センチのぬる湯プールがあり、大浴場より景色がいいそうだ。

和・洋選べるレストランやバーが、快適な滞在を後押しする

 一般的な温泉旅館との一番の違いは、レストランが複数あるというところ。

 日本料理の「旬菜ダイニング白樺」では、寿司やしゃぶしゃぶ、懐石料理、本館の「メインダイニングルーム ソルビエ」では、伝統的なフレンチを。プレミアム棟の「アクア ダイニング」では、モダンな創作フレンチをいただける。

 「アクア ダイニング」の窓からは、斑尾高原や志賀高原、菅平、八ヶ岳が眺められる。さらに左手には草津白根山、八海山などが望め、遠くに佐渡島まで見渡せる。

 夕食は、寿司以外は当日の夕方4時までに申告すれば、変更も可能。料理の融通がきくのは長期滞在する人にとってうれしいサービスだろう。

 夕食は「アクア ダイニング」へ。この日の前菜は、「あんぽ柿と生ハム」「きのこのババロアとホタテのコンフィ」。

 「きのこのババロアとホタテのコンフィ」は、うまみのあるきのこのババロアに、紅芯大根、ごぼう、にんじんなどの色鮮やかな根菜類を合わせていて、バルサミコ酢の酸味が絶妙にマッチしている。

 通常のコースは肉のみだが、3,300円をプラスすればスペシャルディナーへアップグレードし、魚・肉料理の両方が味わえる。

 この日の魚料理は、平目のアロマート(プラス料金でオマール海老のポワレに変更も可能)。

 メイン料理は、黒毛和牛フィレ肉、鴨肉のグリルロースト、村上牛のフィレ肉(プラス料金)から選択。この中で選んだ黒毛和牛フィレ肉は、モリーユ茸という薫り高いフランス産きのこのソースだった。

 料理に合わせてワインのペアリングを注文すると、前菜と魚、肉にあわせて3つのグラスをつけてくれる。予想以上のワインが出てきて、お得感があるのでおすすめだ。

文・撮影=野添ちかこ