森の静寂と名店の料理に満たされる里山の休日
◆角館山荘 侘桜(かくのだてさんそう わびざくら)
秋田県の城下町・角館の近くに広がる、手つかずの森に建てられた宿。
里山の風景を思わせる茅葺き屋根の母屋でチェックインし部屋に入ると、テラスに広がる緑の豊かさに圧倒される。トウやクリの木の群生に風がそよぎ、鳥の鳴き声、虫の音など、耳に入るのは自然の音だけ。
10室すべての部屋に温泉がついており、浴室のガラス窓を全開にすれば、露天風呂のように森林浴しながらくつろぐことができる。
料理宿としても名高く、「分とく山」の野﨑洋光さんがコースを監修。地元の山菜や野菜を中心に目にも美しい一品一品が供される。
7月ごろまでは秋田県三種町の名産、じゅんさいのしゃぶしゃぶが登場し、出汁と一緒に味わうつるりとした食感が新鮮。
ダイニング付きの客室に宿泊すれば部屋食となり、誰とも会わずに静かな時間が過ごせる。
樺細工が施された柱、漆のテーブルなど、伝統美に包まれた客室でのステイは、豊かさをもたらす特別な休日になる。
角館山荘 侘桜(かくのだてさんそう わびざくら)
所在地 秋田県仙北市西木町門屋字笹山2-8
電話番号 0187-47-3511
客室数 10室
料金(1名) 48,000円〜(1室2名利用、2食付き) ※入湯税 150円。
http://wabizakura.com/
文=CREA編集部
撮影=榎本麻美