本州最北の地にある、重厚なログハウス風ホテル

◆八甲田ホテル(はっこうだホテル)

 十和田八幡平国立公園内の山道を車で進むと、豪雪地帯だけあり5月下旬でも道に雪が少し残っていた。

 その通りから山林に入ったところに見えてきたのが、ブナの原生林に溶け込むように建つホテル。

 誕生は1991年、近くにある湯治宿、酸ヶ湯温泉の5代目社長が大自然の中でゆったり過ごしてもらおうと、ログハウス風の豪華なホテルを作り上げた。

 ロビーはカナディアンレッドシダーの大木を363本も贅沢に使用した造りで、重厚な木の風合いが安らぎを与えてくれる。

 敷地内からは八甲田連峰のうち頭ひとつ出た大岳が一望でき、部屋からも緑が眩い原生林を眺められ、心身ともに癒やされる。

 温泉は鉄分を含んだ疲れが和らぐ湯。名湯、酸ヶ湯温泉も送迎付きで利用することができるので、個性の違う2つの湯を楽しむのもいい。

 滋味深いディナーを味わい心地良い眠りについた翌朝は、メインダイニングで朝食を。窓からは爽やかな風が吹き抜け、幸せな一日が始まる。

八甲田ホテル(はっこうだホテル)

所在地 青森市大字荒川字南荒川山1-1
電話番号 017-728-2000
客室数 55室
料金(1名) 35,350円〜(1室2名利用、2食付き)
https://www.hakkodahotel.co.jp/

文=CREA編集部
撮影=榎本麻美