存分に島旅を満喫するならば、より佐渡らしさが感じられる宿を訪れたい。
風にゆれる稲穂のざわめき、満天の星と潮騒、空気すらも美味しい美食の宿で、記憶に残る一夜が待っている。
おすすめの3軒をご紹介。
島のあらゆる素材を探求し尽くす進化系フレンチ
◆ステイ:on the 美一(オン ザ ビイチ)
◆グルメ:SEISUKE Next Door(セイスケ ネクストドア)
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/3/8/-/img_381ec29fda0d38c848066246f7f8865e139108.jpg)
夏も澄んで美しい、遠浅のビーチが広がる立地にほれ込んで、ゲストハウス風のプチホテルを構えた家主の山内三信さん。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/4/e/-/img_4e0e7dc8ba312b8df764a637353cdcb6174358.jpg)
真野湾に面した宿にはリトリートルームとレストランを併設し、島の人たちも楽しめる空間とした。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/c/-/img_ecda5b649011be0900de0e67b6b45b29215759.jpg)
山内さんと意気投合し、宿の1階にフレンチレストランを構えたシェフの尾崎邦彰さん。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/c/0/-/img_c0e9b57991806cc89456a22d86ac1c66136097.jpg)
島の森の中で1日1組の炭火焼フレンチを営む傍ら、佐渡で食に携わるならソースや調味料などベースから佐渡モノで極めたコースを組み立てたいと活動の場を増やした。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/a/-/img_0a497fda2a492b47875c1b2c542cff82141808.jpg)
「素材が良すぎて、焼いただけで出したくなるから困る」というほどパワーみなぎる魚介や野菜は、臭み消しの香味野菜やスパイスは一切不要。丹念な下ごしらえは施すが、水と魚だけでもクリアな旨みのフォンになる。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/d/7/-/img_d722e1faf014558e40bfabbccc94361f95118.jpg)
生命力溢れる食材は魚だけではなく、野草や木の実も料理の名脇役に。
地元では雑草扱いされているヘラオオバコは、生のつぼみのきのこのような香りをソースに移したり、乾燥させて生まれる甘い風味をハーブティーに生かしたり。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/5/-/img_b5fc14be27d739e422a1a427067db93a83049.jpg)
島内の人は身近な食材の華麗なる変貌に驚き、島外の人は初めて出合う味に嘆息をもらす。
どの皿もソースは淡く主張しすぎないが、最後には深い満足感でいっぱいになり、佐渡の磁力にすっかり魅了されている。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/0/3/-/img_03cf2eed569d3b7779c641cb03e0851d126619.jpg)
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/1/7/-/img_175bfd18d153579f0337cfb64c23a885110514.jpg)
on the 美一(オン ザ ビイチ)
所在地 新潟県佐渡市河原田諏訪町207-76
電話番号 0259-58-7077
客室数 5室
料金(1名) 6,000円~(1室1名利用)
https://bi-ichi.com/
SEISUKE Next Door(セイスケ ネクストドア)
営業時間 11:30~14:30(14:00 L.O.)、18:00~20:00
定休日 水曜 ※要予約(3日前まで)
※所在地、電話番号ともにon the 美一と同様。
![](https://crea.ismcdn.jp/common/images/blank.gif)
Feature
佐渡島・海山里が育む
グルメと安らぎのステイ先
Text=Kaori Minetsuki
Photographs=Jun Hasegawa