古代から19世紀の半ばまで約35万点の作品を収蔵し、展示品だけでも約3万5000点という比類なき規模を誇る、パリのルーヴル美術館。これだけは見逃せないという名画や展示品を紹介。今回は美術館のアイドルたちです。
美しい名画や素晴らしい彫刻の鑑賞もいいがルーヴルには“何これ?”という笑えるキャラがそれはもう、山のようにたくさんいる。ぜひとも忘れず、会いに行ってください。
濃いキャラで売っているものたちを探すなら、やはり古代。各地の文明に現れた、ユニークな作品を容易に見つけることができる。でも、その楽しさを愛でた後はぜひ、時代や文化的背景を知ることもお忘れなく。彼や彼女たちのバックボーンは、とても奥が深いのだから。
《人間の姿をした竜 ―蛇の合成小像》
シュレックの兄貴だぞ
刀傷のあるオレは中央アジアの神話でいうところの悪の化身だ。この傷跡で力を封じ込められとる。だからいまは怖くはないぞ。
Statuette composite de dragon-serpent anthropomorphe 紀元前3000年紀末または紀元前2000年紀 イラン
H12cm×W5cm リシュリュー翼0階 展示室9
まだいる! 美術館のアイドルたち
supervision:Atsushi Miura
plan / realization / text:Satsuki Ohsawa
photographs:Yuji Ono
coordination:Yûki Takahata