古代から19世紀の半ばまで約35万点の作品を収蔵し、展示品だけでも約3万5000点という比類なき規模を誇る、パリのルーヴル美術館。これだけは見逃せないという名画や展示品を紹介。今回は動物モティーフです。
動物モティーフは古今東西、人気が高い。ルーヴルにも、動物たちはゴマンといるのでお楽しみを。リアルな表現が好きなら工芸品部門をゆるっとしたのがお好みなら、やはり古代美術でしょう。
動物コレクションだけで、どれだけ鑑賞できるか……。テーマをライオンに絞って探すのも、けっこう楽しい。エリアや時代ごとにライオンの表現はさまざまで、そんなことから各々の美術スタイルが理解できてしまうこともあるのだ。自分の動物園をコレクトするのも一興かもしれない。
《節のついた尾のライオン》
ハイ、あ~ん。虫歯はないかな?
ブロンズのライオンは、スペインのウマイヤ文化のもの。アルハンブラ宮殿のライオンのパティオを思い出すはずで、これも噴水の口として作られたものだ。
Lion de Monzón 12~13世紀制作 H13.5cm×W54.5cm ドゥノン翼-1階 空間B
まだいる! 人気の動物たち
supervision:Atsushi Miura
plan / realization / text:Satsuki Ohsawa
photographs:Yuji Ono
coordination:Yûki Takahata