日本の「おもてなし」文化を各国に精一杯アピールした、TOKYOオリンピック2020。たくさんの感動を胸に、2021年8月8日(日)に閉幕しました。

 オリンピック期間中に、CREA編集部員は縁あってイタリア国立オリンピック委員会主催の「公式ホスピタリティハウス=カーサ イタリア」(現在は終了)にお招きいただきました。

 内部の素敵なインテリアや、いただいた食事風景などをレポートしたいと思います。果たして、イタリアの「おもてなし」文化はいかに?

カーサイタリアの動画はこちらからチェック!

サスティナブルが印象的なカーサ イタリアのインテリア

 「公式ホスピタリティハウス=カーサイタリア」とは、イタリアや国際的なTVネットワークとアスリートのための、ホスピタリティハウス兼スタジオ。設置されていたのは、高輪の貴賓館です。

 高輪・貴賓館は、旧竹田宮家本邸という歴史を持つ洋館。この歴史ある建物が、イタリアンインテリアでおしゃれに装飾されました。

 コンセプトは「ミラビリア=驚異的なもの」。スポーツ、サステナビリティをテーマに、設えが選ばれたそうです。本国イタリアからコンテナ4個分のアートやインテリアが運ばれてきたとか。

 エントランスエリアにあるカウンターは、なんと紙でできたサスティナブルなもの。

 参加者は事前にPCR検査の結果を提出しなければいけないという厳重なもので、入場時の体温チェックやID登録まで、厳重かつスマホでできるという機能的なものでした。

 日本人デザイナー梅田正徳氏がデザインを手掛けたイタリアの家具ブランドEdraの椅子「Rose chair」。1980年にデザイナーの梅田氏が、あるブランドへ提供したもので、日本では今回が初めての展示。

 続いてお邪魔したのは余暇の時間を楽しむためのプレイルーム。ビリヤード台やインテリアとしても映えるサッカーゲーム台などがありました。

 日本ではあまりなじみのないサッカーゲーム台ですが、イタリアはじめヨーロッパでは定番のお家遊びだそう。

 部屋の中心に展示されたのは、アート・デザインスタジオHillsideoutが手掛けるゲームテーブル。ビリヤード台はイタリアとアマゾン産の木でできており、アマゾン熱帯雨林の複雑さを表現。壁の絵は、海の波をイメージしているそう。

2021.08.17(火)
文=CREA編集部