ひとり旅もウェルカム。休暇でもワーケーションでも相性抜群
「ひとり旅をしたいけれど、2倍の料金になるのはちょっとね……」という人もご安心。「那須別邸 回」は「其の一」の客室に関しては1名分料金で泊まれる、ひとり旅ウェルカムの宿なのだ。
大きなテーブルで書き物するもよし、かけ流し温泉に浸かるもよし。とびきりの休暇を一人旅でも享受できる。
コロナ以後、アルコール消毒を徹底させ、空気清浄機を導入するなど宿泊施設では対策に力を入れているが、「那須別邸 回」では「枕を毎日洗浄する」「掛け布団は週1回洗濯」「敷き布団は月1回洗濯する」など一歩先の取り組みを行う、コロナ禍でも安心して安らげる宿なのだ。
極上の休日旅の〆は絶品のそばで
極上の週末旅の締めくくりは、美味しいおそばで。
「山里料理とそば ほし」は、自家製粉と石臼挽きの十割そばが魅力だ。殻をむいたそばの実を挽きぐるみした「くろがね」と、そばの実の中心の粉だけで打った「しろがね」の2種類の味が楽しめる。
是非味わってもらいたいのが、1日限定10食の「山里コース」。おそばはもちろん、もちもちのそば豆腐やご主人が山で採ってきた山菜など、やさしい味わいの小鉢もついてくる。なかでも85年もののぬか床で漬けたお新香は絶品。野草ブレンドのそば茶も体に染み入るような味わいで、滋味深い料理の数々を堪能することができる。人気店なのでとくに休日は予約してからの訪問がおすすめだ。
ストレスフルな毎日を抜け出して、自然の中にどっぷりと浸かる那須高原の1泊2日ショートトリップ。
混雑する観光スポットを避け、おこもり宿や隠れ家のような食事処を選ぶだけで、流れる時間の質も旅の印象も、いつもと違うものになるだろう。
※この記事は2021年6月に取材・撮影したものです。
那須別邸 回
所在地 栃木県那須郡那須町湯本206
電話番号 0287-76-3180
料金 1泊2食 ひとり38,650円(ひとり宿泊同)~
http://www.bettei-kai.jp/index.html
野添ちかこ(のぞえ・ちかこ)
温泉と宿のライター/旅行作家
「心まであったかくする旅」をテーマに日々奔走中。NIKKEIプラス1(日本経済新聞土曜日版)に「湯の心旅」連載中。著書に『千葉の湯めぐり』(幹書房)。国立公園満喫プロジェクト有識者会議委員(環境省)、岐阜県中部山岳国立公園活性化プロジェクト顧問、熊野古道女子部副部長。
https://zero-tabi.com/
Column
週末に、心が洗われる別世界へ出かけてみるのはいかが。少し車を走らせれば、そこにはおもてなしの心に満ちた極上の宿が待っている。旅行作家の野添ちかこさんが、1泊2日の週末ラグジュアリー旅を体験。その極上体験をレポートします。
文・写真=野添ちかこ