ここにあるもの、この地に生きるものを大切にする物作りの奥深さは海という境界線をもつ離島でこそ、より鮮明になるのかもしれない。

 自然を慈しみ、伝統の先を見つめる奄美大島の作り手とショップを4軒ご紹介。


眺めるほどに愛着が増す木の個性に寄り添う木工品

◆woodworks CUE(ウッドワークス キュウ)
[名瀬]

 台風の前や畑の整備などで伐採された島の木材をもらい受け、豊かな表情を湛える木工作品に蘇らせる今田智幸さん。

「東京から戻り、木工を始めようと材料を買おうとしたら、島に木を売る店がなかったから」

 確かに島はヒトツバ(イヌマキ)、テーチギ(車輪梅)などが繁茂する木々の楽園。こうして集まる木に向き合うことでそれぞれの個性が作品の最終形を導き出す。

 木目はもとより節や割れ目、樹脂の染みを造形に生かした品は唯一無二。手に取り、眺めるほどに愛着が増す。

 奄美大島の大地が生み出す泥染や焼きを施す品も多数。島の恵みが形になった一期一会の逸品に会いに行こう。

woodworks CUE(ウッドワークス キュウ)

所在地 鹿児島県奄美市名瀬和光町25-7
電話番号 090-7455-4395
営業時間 12:00~18:00
定休日 不定休
https://www.instagram.com/woodworks.cue/

Feature

自然と伝統を未来に繋ぐ物作り
伝統の先を見つめる奄美の作り手たち

Text=Chiyo Sagae
Photographs=Atsushi Hashimoto

この記事の掲載号

2021年 日本の島旅へ

CREA Traveller 2021年夏号

2021年 日本の島旅へ

定価1,350円 (税込)

詳しくは
こちらへ

CREA Traveller 2021年夏号
※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在は異なる場合があります。