ここにあるもの、この地に生きるものを大切にする物作りの奥深さは海という境界線をもつ離島でこそ、より鮮明になるのかもしれない。
自然を慈しみ、伝統の先を見つめる奄美大島の作り手とショップを4軒ご紹介。
恐れとともに神聖視されるハブから学ぶ自然保護
◆原ハブ屋(名瀬店)
[名瀬]
島の生態系の頂点に立つ毒ヘビ、ハブ。山に生息するが、生活圏との境に現れたら捕獲し、市が血清製造に役立てた後に殺処分する。
古くから恐れながらも魔除け厄除けとして敬うハブを理解することから共生や自然保護に繫げようとハブ商品を企画製造するのが、原ハブ屋。
捕獲されたハブのエキスは強壮に、オイルは天然の万能塗り薬に、革製品にと余すところなく生かされる。
お守りカードや自然保護を喚起するカードゲームなど、ユーモア溢れる商品も多彩。
原ハブ屋(名瀬店)
所在地 鹿児島県奄美市名瀬末広町1-16
電話番号 0997-63-1826
営業時間 9:30~19:00
定休日 不定休
https://harahabuya.com/
Feature
自然と伝統を未来に繋ぐ物作り
伝統の先を見つめる奄美の作り手たち
Text=Chiyo Sagae
Photographs=Atsushi Hashimoto