こんにちは、新人美容研究家のにらさわあきこです。

 先だって、話題の口腔マッサージを体験したところ、かみ締めには様々な筋肉が関係していることを知りました。また、かみ締めを放置していると、様々なトラブルのもとになるのだとか。

 そこで、今回はかみ締めを軽減したり、予防したりするために歯科衛生士さんが考案したストレッチを教わります。


●下向き姿勢が悪影響

 教えてくれたのは、飯田橋内科歯科クリニックの歯科衛生士・詫摩明子(たくま・あきこ)さん。

 詫摩さんには、前回、口腔マッサージをしていただきました。

 詫摩さんによると、かみ締めのトラブルは下あごの位置を正しい位置にすることで軽減できることが多いそう。なのに、私たちは間違った姿勢、つまり下あごを引いた状態を取ってばかりいるとか。

 そこで、有効なのがストレッチ。

 詫摩さん考案のストレッチで、かみ締め状態になりにくい姿勢作りを行いましょう。

●歯科衛生士さん考案のストレッチ

 まずは準備からです。

1.上半身をしっかり起こしてまっすぐ立つ。

2.左右の腕を外に向け、胸をしっかり開く。

3.肩甲骨を内側に引き寄せる。

4.腕の位置はそのままに、下あごを上げて、上を見る。

5.あごを右斜め上に伸ばし、視線も右斜め上を見て、首を中心にしっかりとストレッチ。そのまま5秒程度キープする。

6.続いて、首を左に回し、そのまま左上を見る。視線も左斜め上を見て、より遠くまでストレッチ。こちらも5秒程度キープする。

 ……やってみてわかったのですが、私は油断するとすぐに腕が下がってしまっていました。体幹に自信がない私のような人は、最初は「鏡を見ながら」とか、「人に見てもらいながら」行うといいかもしれません。

「このストレッチは、下あごの位置を正しい状態に戻しやすくするので、かみ締め解消に有効です。デスクワークや長時間のスマホなどで姿勢が悪くなってきたと思ったら、行ってみてください」

 詫摩さんによると、悪い姿勢はかみ締めをロックオンしてしまうのに対し、正しい姿勢はかみ締めをリリースさせてくれるとか。「なので、正しい姿勢を意識するのは、とても大切です。かみ締めによるトラブルは、知覚過敏や歯根破折、歯髄損傷など歯に関係するものだけでなく、唾液の減少や肩こり、首の痛みや頭痛、顔のむくみなど実に多岐にわたります。

「トラブルを無くすためには歯科で咬合バランスを補正するのが大事ですが、日常生活ではあごを正しい位置においておくのが本当に重要です。ぜひこのストレッチを習慣化して、あごを正しい位置におくよう、心がけてくださいね」

 日々実践して、正しい姿勢をキープしていきましょう。

飯田橋内科歯科クリニック

http://www.senshokai.or.jp/
※詫摩さんが担当している「口腔内エステ・かみ締めリリース(45分 4950円)」は、月・火・木 10:00~20:00のみ。要予約。

にらさわあきこ

文筆家、美容研究家。NHKディレクターを経て、文筆業に。恋愛や結婚、美容について取材・執筆を続ける中、2019年から美容活動を強化。簡単&ラクに綺麗になるための情報をブログやインスタ、雑誌ウェブなどで発信中。著書に『未婚当然時代』(ポプラ新書)。『婚活難民』(光文社)『必ず結婚できる45のルール』(マガジンハウス)など。
インスタ:@akiko_nirasawa_beauty、ブログ:『美活☆365日 簡単&ラク~に綺麗になろう!』

Column

にらさわあきこの日々是実践美容道

 新人美容研究家のにらさわあきこが取り組む美容道。アラフォー超えて、本格的に真剣に取り組むことになった「美容体験」や「美容習慣」の考察記。

2021.08.02(月)
文=にらさわあきこ
撮影=深野未希
写真提供=飯田橋内科歯科クリニック