モンデッロ日帰りバカンスの楽しみ方

1912年に、ランツァ・ディ・スカリア公によって開拓された白砂ビーチ

 市内からの距離は約13キロ、車なら約15分でアクセスできるモンデッロは、今も昔もパレルモっ子に人気のリゾート地。サラサラの白砂ビーチは年中オープンしていますが、シーズンINする5月ごろからは、有料ゾーンと無料ゾーンが登場します。色とりどりのパラソルが整然と並ぶ有料ゾーンは、ビジター料金(パラソル・ベッドなどのレンタル料込みで20ユーロ前後)を支払って入場します。無料ゾーンは、ビーチの北側、小ぶりの漁船が並ぶ桟橋があるあたり。ビーチタオルを直接敷いた上にゴロゴロしながら過ごすパレルモ庶民や若者であふれます。

海の上のテラス席で地中海の絶景とともに新鮮な魚介料理を味わえる「アル・ガビアーノ」
イワシのマリナータ(左)とタコのサラダ(右)。新鮮プリプリ

 無料ゾーンがある桟橋付近は、モンデッロの旧市街。桟橋付近には、新鮮な魚介が食べられるリストランテやトラットリアが軒を連ねています。カポ・ガッロ岬の手前にある「アル・ガビアーノ」は、海の真上に張り出したテラス席があり、川床ならぬ海床が楽しめるリストランテ。透明過ぎる海を間近に、白砂ビーチで楽しげにはしゃぐ人々を眺めながら、魚介尽くしの食事ができます。

 桟橋前の広場には、老舗のジェラテリア・バールも。シチリア流にブリオッシュにジェラートを挟む「ブリオッシュ・コン・ジェラート」を食べながら、ビーチ沿いをお散歩するのもおススメです。

モンデッロ広場のバールでは、シチリア流にパンに挟んだジェラートや冷えたビールでひと休み

 モンデッロへは、市内中心地から市バスも運行(ポリテアマ広場からモンデッロ行き「806番」のバスで約30分)。朝のお散歩に、魚介ランチに、午後のお茶やアペリティーボに……。サクッと行けるモンデッロは、灼熱の暑さになる街中から逃れて日帰りのプチヴァカンスが楽しめる、パレルモ至近のビーチリゾートです。

Ristorante al Gabbiano
住所 Via Piano di Gallo, 1 Mondello
電話番号 091-450313
URL www.ristorantealgabbiano.it

岩田デノーラ砂和子
フリーライター・コーディネーター・イタリア語通訳。2001年より、イタリア在住。メディアコーディネートおよび女性誌、WEBに執筆するほか、イタリア関連書籍多数。近著は人気シリーズ第3弾「街歩きのイタリア語」。
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