発見するのもまた楽しみ
ホーチミンのカフェは隠れ家が今風

ごはんも絶品！ 女性1人でも気軽に訪れたい

木と小鳥をモチーフとした店内

 モデルなどさまざまな仕事をもつ家族や友人の4人が共同で立ち上げたこのカフェ。ほんのりと太陽の光が差し込む店内には、シックな家具やクラシックカメラなどアンティーク調の小物がディスプレイされ、まるでどこかの家に招かれたかのような雰囲気となっています。ベトナムポップスが大音量で流れるカフェが多いなか、適度な音量に押さえられたジャズやボサノヴァが流れているのもポイント大。「静かに語り合ったり、ちょっと仕事をしたりできるスペースが欲しかった」というオーナーの趣味が見事に反映された空間となっています。

左：ベトナムの隠れ家カフェはアンティーク調が流行
右：ベトナム北部料理であるうなぎ春雨「Glass Noodles with Crispy baby Eels」7万ベトナムドン。元5つ星ホテルのシェフが手がける品々は、シンプルながら繊細な味付け

 ちなみに、たばこをくゆらせながら男性がまったりするといった光景がベトナムのカフェですが、ここは店内全席禁煙。1人でゆっくりとコーヒーを楽しむ女性客も多く、ベトナム料理をアレンジしたフードメニューもそろっているので、カフェごはんにも利用できます。また、ベンタン市場のすぐ裏手にあるため、ショッピングで疲れた足を癒す休憩スポットとしてもおすすめです。

 にぎやかな通りから、細い路地や建物に一歩入ったリラックス空間。市内にはいくつもそうしたスポットが点在しているので、喧噪の街ホーチミンでぜひ、あなただけのとっておきの憩いの場を見つけてみてください。

text:Noriaki Sugita