30位「ドクター中松の頭においしい茶」

「パッケージのインパクトとしては、実に秀逸。ドクター中松氏は、頭によい食品をいろいろ研究開発していて、このお茶の茶葉も売られていた。味は濃い目のブレンド茶という記憶がある。受験生なら飲んじゃうかも」(チェリオ、1994年、茶)

29位「ピコー ストレートティー」

「サントリーの紅茶シリーズ『TESS』の後継ブランド。パッケージデザインだけでなく、CMもとにかくかわいかった。味的にはかなり『午後の紅茶』を意識したものではなかっただろうか。ただ、ミルクティーはピコーのほうが私は好きだった。ピコーを語る際に忘れてはならないのがCMのダンス。マザーグースの物語を歌詞にした唄にのって女学生風の女の子が踊るのだが、軽快なステップを踏み『ピコー』とポーズを取るのがかわいかった。2001年、同社からリプトンブランドの紅茶が登場するタイミングで終売。今でもあのCMで、あのパッケージで登場すれば買っちゃうのにな……」(サントリー、1993年、紅茶)

28位「バナナコーラ」

「パッケージのインパクトがすごかった。下北沢にお芝居を見に行ったときに、劇場のそばにあった自販機で購入した記憶がある。味はバナナの香りのするコーラ。一度飲めば十分だった」(宝酒造、1990年、コーラ)

27位「三ツ矢サイダー ビン」

「三ツ矢サイダーの歴史は明治時代、飲料の歴史を語るのに欠かせない存在だ。このプリントビンは1972年から使用されたもの。このスタイルになる前は、紙製のラベルが貼られ、ビン自体はビール瓶のようにみんながリサイクルして使っていた」(アサヒ飲料、1972年、炭酸)

26位「プリンシェイク」

「飲料缶にプリンを充填し、そのプリンの固まりを振って崩して飲むという斬新な商品シリーズ。発売以来、一定数売れ続けている商品で、コアなファンが多い。自販機からなくなると、熱いファンからメーカーに復活の要望が届くほどだという。ポッカはサッポロと合併し、商品アイテム数はかなり絞られたが、プリンシェイクは現在も販売されている」(ポッカ、1991年、その他)

2021.01.28(木)
文=清水 りょうこ
写真協力:久須美雅士(The Archive of Softdrinks)、スタジオ クライン、山崎幹夫、ほか飲料メーカー各社