懐かしいバンコクを楽しむ　
絶景＆極上レストラン

船から名勝を眺めつつ本格コース料理を賞味
マノーラ・クルーズ

その独特の形から「ハープ橋」という愛称で親しまれるラーマ8世橋

 チャオプラヤー川を航行するディナークルーズは数あれど、こと食事のクオリティという意味においては、「マノーラ・クルーズ」が一頭地を抜く存在だ。

 ブッフェではなく、コースの形で一皿一皿が提供される着席式を採用しているのはここだけ。ゆっくりと腰を落ち着け、美味と美景をともに味わうことができる。

 船は、ラーマ3世橋たもとのホテル、アナンタラ・バンコク・リバーサイドの桟橋を出発する。

左：“鶏肉とガランガルのココナッツミルクスープ”
右：“タマリンドソースを添えた鴨のロースト”。ともにコースの一皿

 沿岸を彩るのは、中華風寺院のワット・カンラヤナミット、暁の寺ことワット・アルン、荘厳なる王宮とワット・プラケオ、ポルトガル人信者が集った聖ロザリー教会……。光を受けて輝く名勝の数々は、この都市のたどった歴史をも雄弁に物語るのだ。

左：アナンタラ・バンコク・リバーサイドの桟橋を発った船は、チャオプラヤー川を北上。クルントン橋の手前で折り返し、出発点へと戻ってくる
右：神々しく輝く王宮とワット・プラケオを遠望する

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photographs:Atsushi Hashimoto
realization & text:CREA Traveller
coordination:Toshiko Nishida