基本的に気分屋なので(笑)、友達からは「マイペース」と言われます

――この映画は恒夫とジョゼの恋模様とともに、アルバイト先の友達の舞や隼人、図書館の司書の花菜などの、友情も魅力的に描かれていますね。

 彼らは好きなことを共有できる、同世代の友達。

 お酒を飲んで愚痴を聞いてもらったり、落ち込んでいるときには微妙な距離で見守ってくれたり、本当に必要なときには救い上げてくれる。すごく素敵な関係だなと思いますよね。

――中川さんはお友達とはどういう距離感ですか? どんな人と言われています?

 友達からは「マイペース」と言われます。基本的に気分屋なので(笑)。浮き沈みは激しい気がします。

 でも、本当に近しい人にしかそういう面は見せません。

――「夢を叶える」というのもこの映画の大切なテーマです。中川さんは、これまでに叶えた夢は何かありますか?

 叶えたことですか? 小さいことだったら、数えきれないほどあります。

 基本的に僕は、「こうしたい」とか「これを手に入れたい」と思うと、実現させないと気が済まないタイプなんです。

――では、衝動買いなどをしてしまうほう?

 はい。スイッチが入っちゃったら、止まらないですね。「あー、これは何日か後には買ってしまうだろうな」と自分でわかります(笑)。

 まあでも、これまでは目標をあまり具体的に立ててこなかったので、これからはそういうこともしていこうかなと考えています。とくに仕事の面で。

――「こういう役をやってみたい」とか「こういう作品に携わりたい」とか……?

 そうですね。この仕事には正解がないと思いますし、進む先があまりに漠然としているので、ひとつ目標を立てると、そのために何をしたらいいのか、何が必要なのかが明確になるんじゃないかと思ったんです。

 ずっと抱いている夢は、将来、海外の作品に出てみたいということですね。それもかなり漠然としていますけど(笑)。

 まだ、日本で何もできていませんし、まだまだこれからなのですが、いつか世界の現場を見てみたいというのはあります。

2020.12.25(金)
文=黒瀬朋子
撮影=平松市聖
スタイリスト=山本隆司
ヘアメイク=池上 豪(NICOLASHKA)