島の美味といえば、新鮮な魚介!

 「島でまず味わってほしいのが大東寿司。サワラやマグロの漬けを握りにしたもので、新鮮な魚が手に入る島ならではです」と教えてくれたのは、ハマユウ荘社長の親川茂治さん。もちろん北大東島の出身です。

 そのほか、深海魚ナワキリも必食。漁網を噛み切るほど鋭い歯をもつ魚で、ハマユウ荘では、このナワキリを豪快に朝定食で提供。分厚くどっしりとした身には脂がのって、白身ならではの旨みも凝縮。朝から大満足間違いなし。

 「そして、じゃがいもの焼酎、ぽてちゅうもぜひ一緒にどうそ」と親川さん。

 さとうきびと並ぶ北大東島の特産であるじゃがいも。でも、規格外で出荷できないものも多いそうで、それをなんとかしたいと始まった焼酎造り。島を想う多くの人たちの手により完成して、今や代表的なお土産物となっています。

 口当たりは軽やかで、優しい味わい。どんな料理とも好相性です。

レストラン・居酒屋ハマユウ

飲食店が非常に少ない島内で、朝・昼・晩と営業しているのがうれしいハマユウ荘のレストラン・居酒屋。もちろん宿泊客でなくても利用可能。新鮮魚介を使った名物料理をはじめ、カレーなどの洋食メニューも味わえる。島のじゃがいもを練り込んだ「じゃが麺」のソース焼きそばは、社長おすすめの裏メニュー。

所在地 沖縄県島尻郡北大東村字中野152-9
電話番号 09802-3-4880
営業時間 7時~8時30分、11時30分~13時30分、17時~22時


島人酒場 トロっこ

国の登録有形文化財「りんこう館(東洋製糖事務所跡)」内で、夜になると明かりが灯る地元密着の居酒屋さん。豪快な「マグロの大漁盛」をはじめ、獲れたて新鮮な北大東産の海の幸をたっぷりと堪能できる。また、島内で養殖され、新たな名産として注目のアワビを使ったメニューもぜひ味わいたい。

所在地 沖縄県島尻郡北大東村字港29-1
電話番号 09802-3-4501
営業時間 18時~23時
定休日 日曜

 さて、自転車でぐるっと一周しても2時間ほどの北大東島。見どころは、島独特の神秘的な光景。

 ゴツゴツとした黒い岩場の向こうに、キラキラと水面が輝き、古代遺跡のような趣を醸す古い燐鉱石貯蔵庫跡から眺める太平洋は、神々しく幻想的。

 遥か水平線に沈む夕日を眺めるためだけに、この島までやって来る……。これぞ「何もしない贅沢」の究極といえそうです。

 なお、島内には、ハマユウ荘のほかに素朴な民宿が1軒のみ。満室になることも多いので、早めのご予約がおすすめです。

北大東島へのアクセス

那覇空港から飛行機で約1時間(南大東経由の場合は約1時間55分)
那覇・泊港から定期船「だいとう」で約15時間(年間約60回運航)
●北大東島観光ナビ https://www.kitadaito.jp/

文=矢野詔次郎
撮影=志水 隆

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