世界に名だたるリオハワイン。その土地がスペイン全体に占める割合はわずか1%にすぎない。
この小さい土地が生み出す芳醇なワインを求めて作り手たちの敬意と愛情が土に枝に、樽に染みわたる、至福のボデガ巡りへ。おすすめの4軒をご紹介。
カンタブリア山脈の長い稜線を見ながら、さらにリオハの深い部分へ入ってゆく。
延々と続くブドウ畑の向こうに厳かな城壁が見えたら、それがラグアルディアだ。
60軒ものボデガが密集するリオハ アラベサを体験しよう。
400年の歴史に身をまかせながら
●Posada Mayor de Migueloa(ポサダ・マヨール・デ・ミゲロア)
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1988年にオーナー夫妻が買い取って改装、現在のようにホテル+ボデガの形をとった。
このあたりでは現存する唯一の文化財として認定されている。
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ポサダ(旅籠)の名前そのままに、木製の大きな梁や、漆喰の壁に囲まれて眠れば、400年前の旅人の気持ちに。
右:インゲン豆のニセパスタは15.50ユーロ。
ハリウッドスターも訪れるというレストランの料理には、フルボディのワインがよく合う。
右:酸味の少ないテンプラニーリョ種を使用した自家製ワイン“Mayor de Migueloa Reserva Selection”は33ユーロ~。
Posada Mayor de Migueloa(ポサダ・マヨール・デ・ミゲロア)
所在地 Calle Mayor, 20, Laguardia, Álava, País Vasco
電話番号 647-212-947(ホテル、レストラン共通)
客室数 8室
料金 ダブル 90ユーロ~
営業時間
[レストラン]13:00~15:30、20:00~22:30(月曜、日曜夜休業)
[ボデガ]ワイン試飲 11:00、12:00、13:00(各45分)、午後は予約のみ
※12月10日〜25日は全館休業。
https://www.mayordemigueloa.com/
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Feature
スペインのリオハで
香り高きボデガ巡り
Text=Yuki Kobayashi
Photo=Takashi Shimizu