世界に名だたるリオハワイン。その土地がスペイン全体に占める割合はわずか1%にすぎない。

 この小さい土地が生み出す芳醇なワインを求めて作り手たちの敬意と愛情が土に枝に、樽に染みわたる、至福のボデガ巡りへ。おすすめの4軒をご紹介。

 最初は、モンカルビージョ山脈に見守られたエントレナ。リオハ州都ログローニョからわずか13キロと、ワインツアーを始めるには格好の街。

 羊飼いのように自由に歩いてみれば、様々な表情を見せるブドウ畑に迎えられる。


小高い丘の上の、瀟洒なホテルスパ

●Finca de los Arandinos(フィンカ・デ・ロス・アランディーノス)

週末には満席のことも多いレストラン。地元に愛されている証拠だ。

 信じられないことだが、10年前にはボデガ訪問すら難しかったというこの地域に2011年オープン。

周囲にはブドウ畑が広がる。大きな窓の前に座って光と色彩の移ろいを感じたい。

 以来、地元エノツーリズムの拠点となっているホテル。建設時には「家にいるようなホテルを」という条件だけを提示したというオーナーは長年ブドウを作り続けてきた人物。

左:生産される数々のワインのなかでも“El Conjuro(赤)” 13.60ユーロ~と“Viero(白)” 6.30ユーロ~がおすすめ。
右:レストランだけの利用も可能だ。タラのフィレ、乳化したジャガイモと黒オリーブ、3品とデザートからなるコース。60.50ユーロ。
ホテル内にあるボデガはもちろん訪問可能。

 2006年から展開している独自ブランドの樽がホテル内に貯蔵されている。収穫が終わる秋の紅葉時期には、ホテルロビーの広々とした窓から、ブドウ畑の色とりどりの絨毯を楽しめる。

 部屋の窓を開ければ、流れ込むのは静寂ばかり。年間300樽程度しか仕込まないというアランディーノのワインがあれば、他はもう何もいらない。

Finca de los Arandinos(フィンカ・デ・ロス・アランディーノス)

所在地 Ctra. LR 137km, 4, 6, Entrena, La Rioja
電話番号 941-446-126
客室数 14室
宿泊料金 3号室(ダブル・バイ・ダビッド・デルフィン) 120ユーロ~
営業時間 レストラン 13:30~15:30、20:30~22:00(金・土曜、祝日ディナーのみ20:30~22:30)
定休日 無休
https://www.fincadelosarandinos.com/

Feature

スペインのリオハで
香り高きボデガ巡り

Text=Yuki Kobayashi
Photo=Takashi Shimizu

この記事の掲載号

まだ見ぬスペインへ

CREA Traveller 2020年春号

まだ見ぬスペインへ

定価1,350円 (税込)

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※この記事のデータは雑誌発売時のものであり、現在は異なる場合があります。