「脱デジタル」中に何をする?
星のや軽井沢でできる5つのこと
現在、このアクティビティは「脱デジタル滞在・軽井沢~馬と触れあう~」と銘打たれ、次のような流れで提供されている。
①デジタルから離れて、心を解き放つ
前述したように、はじめにデジタル機器は軽井沢彫の文箱に収められる。軽井沢彫とは、軽井沢に滞在した外国人向けの西洋家具に彫られたもの。
明治の頃から軽井沢で愛されてきた美しい模様の文箱にスマホを仕舞った瞬間、仕事関係のメールからも、SNSからも解放され、身体はふんわりとした浮遊感に包まれる。
②馬と触れあい、自然と一体に
浅間山の麓の森の中に位置する乗馬倶楽部で、乗馬を体験する。一般的な乗馬体験と異なるのは、馬をケアする時間があること。馬と親密に触れあうことができる。
まずは朝一番で放牧場へ馬を迎えに行く。馬場までゆっくり馬を引いて歩き、ブラッシング。馬の体温や滑らかな毛並みが、人の心を癒す。スキンシップを図ってから、森へと出発する。人馬一体となって道なき道を行けば、自然に溶け込むような感覚を味わうことができる。
③朝の散策で、真剣に写真を撮る
少しだけ早起きをして、スタッフとともにカメラを片手に敷地内を散策する。「脱デジタル」滞在だから、カメラはもちろんデジタルではなくアナログなポラロイドカメラ。
「国設 軽井沢野鳥の森」に隣接するなど、星のや軽井沢はもともと野生の動物や植物が豊富な土地柄。ただしポラロイドカメラは何度も撮り直すことができないから、おのずと自然の美しさやはかなさと真摯に向き合うことになる。
④温泉に浸かり瞑想体験
宿泊者専用の温泉「メディテイションバス」で、「Onsen マインドワーク」を行う。これは星のや軽井沢オリジナルの「瞑想入浴法」をベースにした、温泉で行うアクティビティ。
「闇の部屋」と「光の部屋」の2つの浴室が用意され、「闇の部屋」では暗闇のなかで音や水の揺らぎを感じる。一方、「光の部屋」では身体を湯に浮かべた「浮遊浴」の状態で瞑想する。
⑤指圧施術でリラックス
星のや軽井沢の鍼灸指圧師が、ゲストの体調に合わせて指圧と鍼を施術する。デジタル機器で疲れた目や脳を癒し、ストレスでこわばった心と体をほぐす。
文=サトータケシ