海のそばのコンドミニアムで
ホエール・ウォッチング！

有名シェフのレストランもショップもすぐそこに

池の水音が心地いいので、散歩をするゲストが多い。窓からふらりと外に出られる1階の客室を希望するゲストがいるのも納得だ。池の向こう側には広いサンデッキのあるプールがあり、プールと海の間にある遊歩道を越えると海。海と空が広がる180度の視界に、思わず海に飛び込みたくなる

 2棟の建物の間には手入れの行き届いた庭園があり、滝の流れこむ池には色鮮やかな魚が泳いで、涼しげな水音が心地よい。美しい庭を海に向って歩くとプールがビーチ沿いにあり、ビーチとプールの両方を行き来できるロケーション。ゲスト専用のアクティビティ・デスクでは、タオルやスノーケル・ギア、ボディボードなどを貸し出しているので、ふらりと海へ、そしてプールへ、と気の向くままに過ごせる。

 またビーチ沿いの遊歩道を歩くと、レストラン、ショップ、ギャラリーなどが並ぶホエラーズ・ビレッジが。ここにはマウイ島の有名シェフ、ピーター・メリマンの「フラ・グリル」、DKコダマの「マウイ・フィッシュ＆パスタ」などのレストランや、マウイ島のサーフブランド「ホノルア・サーフ」や、黒珊瑚やタヒチアンパールで有名なジュエリーショップ「マウイ・ダイバーズ・ジュエリー」などがあり、ダイニングにもショッピングにも事欠かない。

 カアナパリ・リゾートの朝は早い。ビーチをゆっくり散歩する人もいれば、海辺でヨガをする人も。ゴルフ場では朝の涼しいうちからプレイが始まり、リゾート内の道ではそれぞれのペースで朝のジョギングやウォーキングが行なわれている。朝の時間を大切に始めると、充実した一日を過ごすことができるのは、旅も日常も同じなのだ。

部屋のインテリアは、ハワイアン・スタイルでありながら、上質で落ち着いた雰囲気。パイナップルのデザインが多く取り入れられているのはカアナパリがパイナップル産業で栄えたから。フルキッチンが完備されているので、部屋での料理や食事も可能。ベッドルームのリネン類もラグジュアリー感がたっぷり。ホテル同様のメイドサービスがあるので、ベッドメイキングなどの心配はいらない

 旅の仕方はいろいろだが、限られた時間のなかで充実した休暇を過ごすには、「必要なものが手の届くところにある」というのが重要。マウイ島ならではの自然、旅の醍醐味である「食」を楽しめる場所、旅の思い出の品を買うことができる場所などが近くにあるだけで、効率的な時間の使い方ができる。ザ・ホエラーズ・オン・カアナパリ・ビーチは、そんな旅人にぴったりの宿だ。

神宮寺 愛 (じんぐうじ あい)
ライター・コーディネーター・通訳／翻訳(英語・ハワイ語)、フラダンサー。
出版社退職後に渡米、マウイ島在住11年。五感、六感のおもむくまま、食べること、踊ること、11歳の愛娘に夢中な毎日。著書『心と体がピュアになるハワイアンな暮らし』(青春出版社)、雑誌『アロハエクスプレス』連載エッセイ執筆中。ブログ『愛しいカンケイ』