カフルイ空港から車で40分、海沿いの道を走り、古都ラハイナを通り過ぎると、カアナパリ・リゾートの入り口が見えてくる。入り口のサインには元気に飛沫をあげるクジラの尾びれのデザイン。捕鯨産業で栄えた歴史をもつラハイナ、カアナパリ・エリアの象徴であり、今はホエール・ウォッチングの名所として愛されている証拠だ。

長くのびる白く美しいカアナパリビーチを左から右に目で追うと、歴史的な逸話の残るブラックロックの岬に目がとまる。ラナイ島を前に、内海らしい穏やかな海が広がる部屋からの見晴らしは最高。ラハイナの港からでたヨットや船を眺めながら、時期にはクジラも発見できる特別な立地だ

 リゾートに入ると右手に広がるのがロイヤル・カアナパリ・ゴルフ・コース。1960年代のリゾート開発によって生まれたカアナパリ・リゾートに、当時ハワイ州初のリゾート・ゴルフ・コースとしてオープンし、世界に名だたるゴルフ場建築家ロバート・トレント・ジョーンズによって設計されたことでも話題を呼んだ由緒あるコースだ。そして左手に並ぶのが、カアナパリ・ビーチに面したホテルやコンドミニアム。そのほぼ中央に位置するザ・ホエラーズ・オン・カアナパリ・ビーチは、便利なロケーションに加え、ホテル同様のサービスの整ったコンドミニアムである。

ラナイは広々としているので、滞在中には部屋の一部として楽しむのがおすすめ。カアナパリは島の西側に当たるので、朝日は穏やか。朝食とコーヒーをゆっくり味わい、太陽が真上になったときの日中の強い日差しはよけ、サンセットのころに今度はワインを片手にラナイへ

 12階建ての2棟の建物は海に向って建てられ、ほぼ全室から、カアナパリの輝く海、島一番の美しさを誇るサンセットを眺めることができる。それぞれの客室のラナイで、海を見ながらゆっくりと朝食を楽しんだり、夕刻にワインを飲みながら刻々と移り変わる空と海の色を見て時間を過ごすゲストたち……。リビング&ダイニングルーム、ベッドルームから、いつでも海が見える、海の存在を感じられる、というのはなんと幸せな休暇の過ごし方だろう。さらに12月から3月のクジラのシーズンには、クジラのジャンプや潮吹きを、部屋から見ることも可能なのだ。

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