イースター島だけじゃない!
未知なる感動がいっぱいのチリ
南北に4,329キロの距離をもつ世界一細長い国、チリ(ちなみに札幌から那覇までの直線距離が約2,200キロです)。
北部には乾燥した砂漠地帯が広がる一方で、南部には氷河が点在し、最南の港町プンタアレナスは、南極クルーズの出発地のひとつとなっています。
さらに南太平洋上には神秘の楽園イースター島が浮かび、その国土には実に多彩な自然と文化が凝縮。まさに地球の神秘がすべて詰まっていると言っていいほど。
世界中を旅してきた達人トラベラーたちも「チリの魅力はひと言では語れない」と口を揃えるように、その壮大で奥深い魅力は、一度の旅で堪能し尽くすことは絶対に不可能なのです。
何度訪れても、まったく新しい感動に出会える、究極のデスティネーションといえるかもしれません。
これからの季節は
アタカマ砂漠が断然おすすめ!
南半球を縦断するように国土が伸びるチリ。北半球の日本とは反対に、これから冬へと向かって季節が移っていきます。
そこで、これからの季節におすすめなのが、アタカマ砂漠をはじめとした北部地方。非現実的としか言いようのない、チリならではの感動風景が広がっています。
アタカマ砂漠を旅する拠点となるのが、チリで最も古い町のひとつ、サン・ペドロ・デ・アタカマ。
小さな町内には、サン・ペドロ教会、隕石博物館などの見どころのほか、かわいい民芸品を売るお店などもあるので、町歩きも楽しめます。
でも、アタカマの醍醐味といえば、なんといっても、この地でしか目にすることのできない圧巻の風景。
幻想的な月の谷、アタカマ塩湖のほか、死海よりも塩分濃度の高いセヤス湖、標高4,000メートル超の高地で静かに水をたたえるミニケス湖やミスカンティ湖など、必見スポットは豊富です。
先住民であるインディヘナの文化にも触れることができます。
文・構成=矢野詔次郎