活動家としてのモリスも探求できる展示物に出会える
3番目の部屋は、モリスが経営していた「Morris & Co」のさまざまな作品が。サセックス・チェアをはじめ、ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の休憩室の内装など、現在でも目に馴染みのある、おなじみのモリス・デザインが堪能できる部屋です。その次の広い部屋「The Workshop」には、モリスの作品づくりのプロセスがわかる品々が飾られていると同時に、子どもも楽しめる、自分でガラスを組み合わせてつくるステンドグラスや、デザインコーナーなどがあり、親子で楽しめる工夫がなされています。
上階には、Morris & Coのショップで取り扱っていた商品を見学できる「The shop」、モリスの詩人、作家としての側面を探る「The Ideal Book」、また社会主義活動など、彼の活動家としての側面に焦点を当てた「Fighting for a Cause」という3室が用意され、いずれもモリスの世界観を探求できる興味深い展示品を擁しています。また、娘のメイの手による刺繍など、ほかではなかなか見られない貴重な品々をじっくりと鑑賞することができる場所です。
1階には、モリスのデザインによるテキスタイルを使ったさまざまなアイテムがあり、お土産探しにもぴったり。
ロンドン中心部ではありませんが、ご旅行中、ちょっと足を伸ばして、特徴ある博物館を見たい、という方にはおすすめの場所です。
William Morris Gallery
住所 Lloyd Park, Forest Road, Walthamstow, London E17 4PP
電話番号 +44-020-8496-4390
URL www.wmgallery.org.uk
開館時間 水~日曜 10:00~17:00
最寄り駅 Victoria Line: Walthamstow Central
Kazuyo Yasuda(KRess Europe)
ロンドンを拠点とする編集プロダクションKRess Europeの代表。現在、ヨーロッパでの生活をテーマとした初めての電子書籍を年内に刊行すべく、準備中。
text&photographs:Kazuyo Yasuda(KRess Europe)