旅行者もコンビニをうまく活用できるポイントや方法とは

ベトナムらしく、うなぎの寝床タイプの店内だが、商品は見やすく陳列されている

 ちなみにこれらのコンビニは、ベトナム人や現地在住外国人だけでなく、旅行者もぜひうまく活用してほしい。急に入り用になった日用品の補充はもとより、ドリンクやおつまみを買い、ホテルの部屋でゆっくりとくつろぎたい人にもうってつけ。

おにぎりやお弁当など、同じ米食文化ならではのラインナップが揃うのも嬉しい。中には「生春巻き」も

 また、価格表示のない店が多いベトナムでの物価チェックや、ご当地アイテムのバラまき土産探しにも役に立つ。

 まだそのほとんどは外国人旅行者が行きかう中心部に多いが、ベトナム人をターゲットに、少し離れた住宅地にも怒涛の勢いで進出を続けるコンビニ。あまりの急増ぶりに、半径100メートルほどの範囲に4~5軒もの店が集うエリアもあり、ホーチミン市は今、コンビニ戦国時代に突入したかのようだ。

 かゆいところに手が届く豊富なラインナップを掲げ、ベトナムの地に登場したコンビニエンスストア。店に設けられたイートインコーナーでは、カフェ代わりにくつろぐ学生の姿も増えており、日本同様にコンビニがベトナム人の生活にとって欠かせない存在になるのも、遠い未来の話ではないのかも知れない。

細い通りをはさんで、ほぼ真向かいに店を構えるコンビニ

杉田憲昭(すぎたのりあき)
ベトナム初の日本語フリーペーパー「Vietnam Sketch」、ベトナム航空機内誌「Heritage Japan」ほか、隔週刊生活情報誌「at saigon」などを手掛ける編集プロダクション「オリザベトナム」所属。在ベトナム9年。ホーチミン市を拠点に、取材・執筆・撮影・コーディネートまで、ベトナムに関することならなんでもお任せ。

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text&photographs:Noriaki Sugita