初めて感じた舞台ならではの面白味

――合唱部メンバーに扮した共演者には芳根京子さん、志尊淳さん、泉澤祐希さんらがいましたが、彼らの現在の活躍をどのように見ていますか?

 これは「オモコー」に限らず、どの作品でも一緒なんですが、もちろんみなさんとまた仕事がしたいと思っていますし、「自分も頑張らなきゃいけない!」というエネルギー源になっています。とにかく、自分が頑張らないと再会できないと思うんです。もし、「続編」のお話があったら、もちろん嬉しいですが、そのときは1年ぐらい合唱の練習をさせていただきたいです(笑)。

――その後、15年に「TRUMP」、16年に「闇狩人」という2本の舞台に出演されます。

 「TRUMP」は1人2役だったこともあり、今年のドラマ「セトウツミ」とともに役者人生で一、二を争うセリフ量ともいえますし、とにかく壮絶でしたね。「闇狩人」は初の単独主演の舞台だったこともあって、「銀のスプーン」とは違う緊張と恐怖がありました。「銀のスプーン」のときは、ベテランの共演者の方にどこか甘えていたような気もするんですよ。でも、「闇狩人」の共演者は“頼れる兄貴たち”だったこともあり、「自分ももっと頑張らないと」という気持ちになっていました。

――この時期に養われた、培われたことはありますか?

 舞台は毎日毎日、同じ物語を演じるので、どこか不思議な感じがするんです。「TRUMP」のときに、全然なんてことないシーンで、突然泣きそうになったんですが、同じタイミングで相手役の方にも同じような事を言われたんです。そのときの感情、流れ、テンポによって、変化していく、舞台ならではの面白味みたいなものを初めて感じることができました。

2017.12.08(金)
文=くれい響
撮影=橋本 篤
スタイリスト=石橋修一
ヘアメイク=堤紗也香