マカオのエッグタルト発祥店
「ロード・ストウズ・ベーカリー」
マカオの名物として知られるエッグタルト。ポルトガルの伝統菓子をアレンジして生まれた、このスイーツ発祥のお店として抜群の知名度と人気を誇るのが「ロード・ストウズ・ベーカリー」です。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/7/-/img_5784998063f8dde6725d0bb31f5a28fe72697.jpg)
お店の近くに行くと、食欲をそそる香ばしくほんのり甘い香りが漂ってきて、ついつい店内へと足が向かってしまいます。実際に手にすると、見た目よりもずっしりと重い感覚。サクサクのパイ生地と、どろりとしたカスタード部分が口の中で絶妙に溶け合います。
マカオに数あるエッグタルトのなかでも、発祥の店にして、現在まで人気を持続しているのもうなずけます。観光客だけではなく、地元の老若男女の間でも定番スイーツとしてすっかり定着しています。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/e/8/-/img_e83637d29803f8972531eb850be52db775704.jpg)
ロード・ストウズ・ベーカリーの本店は、マカオ半島の市街地中心部から路線バスで約40分、タクシーだと約20分の位置にあるコロアン島のコロアンビレッジにあります。1989年のオープン当初から同じ場所で営業を続けています。
本店はテイクアウト専門ですが、コロアンビレッジ周辺にテーブル席のあるカフェ形式の支店「ロード・ストウズ・カフェ」や「ロード・ストウズ・ガーデン・カフェ」も展開しています。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/5/4/-/img_54885fd6efc92decd9fddc5c516f818476876.jpg)
店舗ネットワーク拡大中!
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/b/d/-/img_bd270dee4bbae18c20a58ef19f8f444364822.jpg)
長らく本拠地であるコロアンビレッジを中心に店舗展開をしてきた同店ですが、香港から日帰りでマカオを訪れる観光客など、滞在時間が限られている旅行者にとってコロアンビレッジまでのアクセスがネックとなり、念願のエッグタルト体験を諦めざるをえなかった……という声も聞かれました。
![](https://crea.ismcdn.jp/mwimgs/f/c/-/img_fc69f35dc5020b8555e152b40518e0f999752.jpg)
実は、近年になって「ロード・ストウズ・ベーカリー」はコロアンビレッジを飛び出し、より市街地からのアクセスが便利なところへ支店を展開するようになっています。
たとえば、1日10万人以上の来場者を誇るコタイ地区の大型IR(統合型リゾート)「ヴェネチアン・マカオ」内にイートインコーナー併設の「ロード・ストウズ・ベーカリー&カフェ」、タイパ島随一の観光名所「タイパビレッジ」の中心を貫く官也街にテイクアウト専門の「ロード・ストウズ・ベーカリー(タイパ店)」が相次いでオープンしました。
いずれもオーブンを備え、本店同様の出来立てのエッグタルトを味わうことができます。もちろん、価格も1個9パタカと共通です。コロアンビレッジまで行かずとも名店の味が楽しめるようになったのは朗報といえるでしょう。
文・撮影=勝部悠人(マカオ新聞)