スイスを愛した喜劇王といえば？
メモリアルミュージアムがオープン！

チャップリン行きつけの
レストランでランチタイム

 さて、ミュージアムを訪れた後は、ぜひチャップリン行きつけのレストラン「シェ・フランシーヌ(Chez Francine)」でランチを。ミュージアム前からバスに乗り、「Corsier-sur-Vevey, Village」で降ります。

広く整ったミュージアムのお庭を散歩することも可能。入り口の横には農家の建物を改修したカフェ・レストラン「The Tramp」もあり、のんびり休憩できます。

 名物料理のひとつが「パペ・ヴォードワ(Papet Vaudois)」。旨みたっぷりのソーセージに、酸味のあるクリームソースをからめたネギとジャガイモのつけ合わせを添えたヴォー州の郷土料理です。この地方ではソーセージの皮は食べないそうで、縦にナイフを入れて中身をそぐようにしていただくのがポイントです。

ソーセージの辛さとクリームソースの酸味が絶妙！

 そして、チャップリンのファンなら最後に訪れておきたいのが、レストランから歩いて5分ほどの場所にあるチャップリンのお墓。ウーナ夫人のお墓と仲良く並んでいて、いつでもきれいなお花が絶えることがないそうです。どんなに時代が変わっても、たくさんの人から愛され続けていることに感動しました。

墓地を入って右手の奥にある2人のお墓。

 なお、チャップリンズ・ワールドへは、レマン湖畔の高級リゾート地、ヴヴェイ駅から212番のバスに乗って約15分、「Corsier-sur-Vevey, Chaplin」で下車。バス停のすぐ目の前がミュージアムとなっています。

西村志津(にしむらしづ)
山に魅せられ、日本山岳ガイド協会認定の登山ガイドとなる。2012年の結婚を機にスイスへ移住。コーディネーターやハイキング・スキーガイドとしてスイスと日本の架け橋になる活動に努める。一方で心と身体の健康を伝えるべくヨガインストラクターとしての一面も持つ。現在、子育てにも奮闘中。共訳書に『マッターホルン最前線』(東京新聞出版局)。

文・撮影＝西村志津