チャップリンが家族と過ごした邸宅へ

新古典様式で造られ、重要文化財に指定されている「マノワール・ド・バン」。

 「ザ・スタジオ」をすっかり楽しんだら、お次はチャップリンが家族と過ごした邸宅「マノワール・ド・バン」へ。

 1952年、東西冷戦時代の始まりとともに吹き荒れた赤狩りのためにチャップリンはアメリカを追われ、スイスへと移住。1977年のクリスマスに88歳で生涯を閉じるまで、36歳年下のウーナ夫人と8人の子どもたちとともにこの邸宅で過ごします。夫人も1991年に亡くなりましたが、2007年までは2人の息子たちがここで暮らしていたといいます。

左:入り口では晩年のチャップリンが笑顔で出迎えてくれます。
右:再現されたチャップリン家の食卓風景。

 なかにはいると、チャップリンと家族が暮らした時代そのままに、書斎やリビングやダイニングが公開されています。各部屋からは美しい庭園と名峰ダン・デュ・ミディを眺めることができるのも素敵。

 チャップリンは、朝9時から17時までは家族もシャットアウトして仕事に没頭し、12時~13時にはきっちりと1時間の昼休みを取ったそうで、そんなところにも彼の完璧主義者ぶりが表れていたようです。

アインシュタインとも交流があったチャップリン。鏡に映る舌を出した表情がお茶目である。
親交のあった有名人の写真がずらり。上下左右に貼られた鏡の効果で、お洒落でユニークな展示となっています。

 「鏡の間」には、交流があった著名人の写真が飾られています。

 親日家として知られるチャップリンが、4度目の来日をした際に通訳を務めた女優・山口淑子のポートレートもありました。彼の運転手・秘書を務めた高野虎市さんの誠実な働きぶりを高く評価して、使用人の多くを日本人が占めたこともあったそう。

Chaplin's World
(チャップリンズ・ワールド)

所在地 Route de Fenil 2 CH1804 Corsier sur Vevey
電話番号 0842-422-422
開館時間 10:00~18:00
休館日 12月25日、1月1日
料金 大人24スイスフラン
http://chaplinsworld.com/en

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文・撮影=西村志津