ラグジュアリーホテルの
クラブラウンジがすごい!

「シェラトングランド・マカオホテル、コタイセントラル」のクラブラウンジ、アッパーエリア。
(C)Sheraton Grand Macao Hotel, Cotai Central

 21世紀に入って以降、豪華カジノIR(統合型リゾート)のオープンラッシュと、旧市街エリアの世界遺産への登録を受け、観光デスティネーションとしての注目度がうなぎのぼりのマカオ。面積約30平方キロ、人口約65万人という小さな街ですが、年間訪問外客数(インバウンド)は3000万人超にも達しています。

 アジア屈指の観光都市とあって、国際高級ブランドをはじめとする特色あるホテルも相次ぎ進出しており、選択肢が豊富になってきています。マカオで営業中のホテルは107軒あり、およそ3分の1にあたる32軒が5ツ星となっています。(2016年10月末時点)

 「クラブアクセス」という言葉を耳にしたことがあるという方も多いかと思います。クラブフロア宿泊ゲストや、メンバーシップカードの上級会員、オプションでクラブアクセス権を購入したゲストだけが手に入れることができる権利で、専用クラブラウンジの利用など、特別なサービスを享受することができ、ワンランク上のホテルステイを楽しみたい旅慣れたエグゼクティブ層の間で人気を博しています。

 意外なことに、5ツ星ホテルがひしめくマカオでクラブラウンジを持つホテルは指折り数えるほどしかありません。今回、そのなかから、差額を考慮してでも利用価値があると感じる、マカオらしいゴージャスな施設やサービスを提供するクラブラウンジを持つホテルを厳選してご紹介したいと思います。

フードが大充実でコスパの良さが光る
「ザ・リッツ・カールトン マカオ」

マカオの旧市街地でもよく見かけるポルトガル伝統タイル、アズレージョをイメージした爽やかなブルーが美しいダイニングエリア。(C)Galaxy Macau

 コタイ地区の大型IR、「ギャラクシーマカオ」内に2015年5月にオープンした真新しいホテル。およそ250の客室はすべてスイート仕立てとなっています。クラブラウンジアクセス権が付与されるのは、プレミアクラブスイート、カールトンクラブスイート、2ベッドルームカールトンクラブスイートの計83室に宿泊するゲストのみで、アクセス権単体でのオプション販売はありません。そのため、どの時間帯でも空間に余裕があり、ゆったり過ごすことができます。

 24時間オープンというクラブラウンジは最上階の53階にあり、レセプションのある51階からクラブアクセスキーを持つゲスト専用エレベーターでアクセスします。大理石をふんだんに使った高級感漂うダイニングエリア、シックな雰囲気でゆったり寛げるソファが並ぶライブラリーエリア、ミーティングルームから成り、ダイナミックな眺望を楽しめる屋外のバルコニーも備えます。

ソファに座ってゆっくりアフタヌーンティを楽しむのも良い。(C)Galaxy Macau

 こちらの最大の特徴として挙げられるのが、フード&ドリンクの充実ぶり。朝食、スナック、アフタヌーンティ、オードブル、デザートと、プレゼンテーションが1日に5回も入れ替わります。いずれもハイクオリティでチョイス、ボリュームともに豊富。朝食をしっかりいただけるので、ランチはスナックで十分。また、オードブルと言っても、ディナーそのものです。3食プラスアルファが付くと考えれば、コストパフォーマンスの高さが光ります。

 なお、クラブアクセス権の付いた客室に宿泊する場合、チェックイン手続きはお部屋で可能。車両の手配状況によるとのことですが、市内各所までの片道リムジンサービスも利用できます。

The Ritz-Carlton, Macau
(ザ・リッツ・カールトン マカオ)

所在地 Galaxy Macau(TM), Estrada da Baía da Nossa Senhora da Esperança, s/n, Cotai
http://www.ritzcarlton.com/jp/hotels/china/macau
●日本でのお問い合わせ先:ザ・リッツ・カールトン 東京予約センター 0120-853-201
●クラブフロア宿泊料金:プレミアクラブ(クラブラウンジアクセス) 53,989円~(税別)

文=勝部悠人(マカオ新聞)