元ソムリエが手がけた柔らかで奥ゆかしいワイン
◆ Norman Hardie Winery and Vineyard
(ノーマン・ハーディ ワイナリー&ヴィンヤード)
オンタリオ湖際の水辺の街エドワード・プリンス・カウンティは、トロントから、休日を過ごす人たちでも賑わいをみせる。
オーナーのノーマンは、ピノノワールに魅せられ、フォーシーズンズのソムリエからワインメーカーに転身。6年間、世界中のピノノワールの産地を巡り、ここプリンス・エドワード・カウンティに究極の夢を実現させた。この地は銘醸ブルゴーニュの気候に似ているだけでなく、ミネラルが豊富で、水はけの良い石灰質の土壌。ソフトで、フレッシュなピノノワールを育てるのに最適だそうな。
左:ノーマン・ハーディは昔ながらの手づくりメーカーだが、看板も施設も快適モダン。右:ワイナリーの場所を示す標識はブドウマーク。
中2階がテイスティングコーナー。
ノーマンは自ら畑でブドウを世話し、収穫からボトル詰めまでいっさいを管理する。厳しい冬を越させるために、シーズン中3度はブドウに土をかけ、雪から守る重労働。昔ながらの手作業にこだわってつくるワインは大変だが、料理を引き立てる奥ゆかしい味と評判だ。
左:テイスティングツアーに何か食べるものを出したいと、3年前からピザを焼くことに。ワインとの相性も良く、何よりみんなでシェアして楽しく食べられるので決めたとか。本格的な石窯で焼くピザが、これまたおいしい。右:気はやさしくて力持ち風なノーマン。手づくりにこだわりながらも、オーガニック規準をクリアすることには興味がないとか。
「ピノノワールは苔がつきやすく、繊細なので育てるのが難しい。それだけに挑戦しがいがある。シャルドネもおいしいけれどね」とはノーマンの弁。
もちろん、テイスティングして気に入ったワインの購入も可。ノーマンのおすすめは、2007年と2009年のピノノワールと、2008年と2012年のシャルドネだ。
Norman Hardie Winery and Vineyard
(ノーマン・ハーディ ワイナリー&ヴィンヤード)
所在地 1152 Greer Road, Wellington, Ontario
電話番号 613-399-5297
営業時間 テイスティング 10:00~18:00(4~12月)、11:00~17:00(1~3月)
定休日 日曜(1~2月)
料金 ワイン3種のテイスティング 5カナダドル
URL http://www.normanhardie.com/
写真=橋本 篤
文・構成=大沢さつき
地図=Cmap
コーディネイト=ミッキー中村
協力=カナダ観光局、オンタリオ州観光局