最上級のホスピタリティを極めた洗練空間へ
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六本木のランドマーク「東京ミッドタウン」に2007年に開業した「ザ・リッツ・カールトン東京」が新しいコンセプト、そして新たなステージへ向けて、装いも新たにグランドオープンした。
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今回の大規模なリニューアルで生まれ変わったスイートをはじめとするすべての客室とクラブラウンジは、東京で最も高いビル「ミッドタウンタワー」の上層階というロケーションを活かした造りになっている。そこに西洋的なデザインと伝統的な和の要素を融合したモダンジャパニーズを表現したインテリアを施すことで、ビル上層から望む自然との調和、日本の息吹を感じられる空間を目指したという。
スイートとゲストルームは、日本の伝統的なモチーフや質感を取り入れ、全体的に直線がもたらす凛とした空気と、和の伝統色が造り出す温かさが融合した空間に。ヘッドボード背面の壁を彩る銀箔和紙と西陣織の技法で織り込んだアートファブリック、柔和な光を生み出す富山県の伝統工芸・組子細工など、客室の随所に繊細なデザインを散りばめている。
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「ザ・リッツ・カールトン」の最上級のおもてなしを提供する場所として、新たに生まれ変わったもうひとつの空間が、レジデンス(邸宅)をコンセプトに4つのエリアで構成されるクラブラウンジだ。ホワイエにはクラブコンシェルジュが常駐し、さまざまなリクエストに対応。ウエルカムドリンクやアフタヌーンティーが堪能できるガーデンテラス、ショーキッチンを備えたダイニングルーム、200冊以上の蔵書を置くライブラリーと、ゲストが求める上質なホテルライフを叶える趣向が凝らされている。
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文=立花奈緒(ブレーンシップ)