鳥取県は、大阪・関西万博の「関西パビリオン」の1区画に鳥取県の代表的な観光資源である「鳥取砂丘」の砂を敷き詰め再現した「鳥取無限砂丘」など様々な要素を詰め込んだ「鳥取県ゾーン」を出展しています。

鳥取県ゾーンとヨルダン館の砂の展示が似ているとSNSを中心に話題になったことをきっかけに、鳥取県は「砂」に関連するパビリオン同士で万博を盛り上げていくため、ヨルダン館、次にサウジアラビア王国館に働きかけ、「サンド・アライアンス」を締結し、6月30日(月)にはナウルパビリオンも加盟しました。さらに“万博おばあちゃん”こと山田外美代さんが、「サンドおばあちゃん(Sandma)」として、各国の万博に足繫く通われたノウハウを活かして加盟国拡大に協力してくださいました。

 7月1日(火)には“砂の展示“にまつわる各国と友好を深めるために始まった、大阪・関西万博で唯一の出展地域間連合である「サンド・アライアンス」に加盟しているパビリオンとの連携事業の一環として、パビリオン相互の訪問を促すことを目的に「砂ンプラリー(SAND QUEST)スターティングセレモニー」を実施しました。

 セレモニーでは、初めて総勢8つのパビリオンの代表者が一堂に会し、新規加盟となるアルジェリアパビリオン、EUパビリオン、モザンビーク共和国パビリオン、モーリタニア・イスラム共和国パビリオンの歓迎式を行ったほか、サンドおばあちゃんとしてアライアンス加盟の仲人役となった“万博おばあちゃん”山田外美代さんへの「感砂状(サンドフレーム)」の贈呈などを行いました。



「砂を通じた出展地域間友好協定」、8つのパビリオンが初めて一堂に会す

 「砂ンプラリ―スターティングセレモニー」は、平井知事の「本日は8つの地域が集まり、サンド・アライアンスを結ぶ事ができました。平和と友好の万博でアライアンスを結んで、みんなで一緒に万博を盛り上げ、みんなで一緒にパビリオンを応援し、多くの方々に友情が生まれることを願います。ぜひ実際の国々や鳥取にも起こしいただければと思います。砂丘だけに早急にお越しください。世界中の砂丘からサンキュー!」という挨拶で開会しました。初めて一堂に会した8つのパビリオンの代表者はそれぞれの地域ならではの衣装で登場。

 さらに知事のお礼の言葉とともに、サンドおばあちゃんとしてアライアンス加盟の仲人役となった“万博おばあちゃん”山田外美代さんへ鳥取砂丘の砂で作った「感砂状(サンドフレーム)」を送り、山田さんは「鳥取砂丘の砂のように心温まるような方々にお集まりいただき、感謝申し上げます。万博のパビリオンを回る中で、砂にまつわるパビリオンが多いことに気づき、今のアライアンスに繋がりました。ぜひ今日から砂ンプラリーが始まりますので、皆さん楽しんでおでかけください。」とコメントしました。

 さらに、「砂ンプラリー」の開始を記念してセレモニーを実施しました。テーブルに用意された9文字の看板に、加盟館代表者がそれぞれ鳥取砂丘の砂をふりかけると、加盟館の国名から一文字ずつとった「SAND QUEST」の文字が浮かび上がります。それぞれが一文字ずつ砂文字を掲げ、結託し「砂ンプラリー」のスタートを宣言しました。

 最後に、加盟館の友好を深めるとともに、傘がくるくると回るようにぐるっと参加パビリオンを巡ってほしい思いを込めて鳥取県の郷土芸能である「しゃんしゃん傘踊り」を登壇者全員で輪になって披露し、閉会しました。


感砂状(サンドフレーム)贈呈

締結の様子

6月30日(月)にはSNSでの掛け合いで話題となった「ナウルパビリオン」と締結

 ヨルダン館、サウジアラビア王国館と結んだ協定に続き、3か国目となる本同盟。ナウル共和国と鳥取県の繋がりは、SNS上でナウル共和国政府観光局のアカウントが平井知事のダジャレ「スタバはないけどスナバはある」を投稿したことをきっかけに、双方とも砂を売りにしていることから「すなうる共和国連合」結成を呼びかけたこともありました。そして今年5月においても、SNS上でナウルパビリオンに展示物が置かれていない台座があることが話題になり、台座へ鳥取の砂で作られたミャクミャクを展示し「サンド・アライアンス」への加盟をSNS上でお誘いしたところ、本同盟に賛同をいただきました。

 まず鳥取県ゾーンを訪れたシャンディーパビリオンディレクターは、鳥取無限砂丘の砂を触りながら「ナウルの砂とあまり変わりませんが、ナウルのほうが粒が大きく、色も少し白い。」と感想を述べられるとともに、「無限砂丘をとても楽しむことができました。」とコメント。

 協定締結式にはナウルパビリオン公式ゆるキャラのナウルくんも駆け付け、ナウルパビリオンのナウル台座にて行われました。調印後、鳥取県産クロマグロとナウル産キハダマグロの模型を交換し、平井知事は「サンドで賛同、ツナで繋がる。砂とツナでできた絆はこれからも大事にしていきたい。」と更なる繋がりに喜びのコメントし、鳥取県を代表するアニメキャラクターのぬいぐるみと鳥取すいか、鳥取砂丘の砂を贈呈。ナウルパビリオンのシャンディーディレクターは「鳥取県と協定を結ぶことができ、とても嬉しく思う。鳥取県とナウルは、砂、人口が少ないこと、人口は少ないが大きな誇りを持っていること、そして鳥を取ること等数多くの共通点があるため、これから日本と交流を増やせることを願います。」とコメントし、オリジナルTシャツとオリジナル缶バッジを贈呈し、結成を記念した両地域の記念品交換が行われました。


鳥取県ゾーン訪問の様子

締結の様子

7月1日(火)よりスタート!砂ンプラリー(SAND QUEST)とは

「サンド・アライアンス」に加盟するパビリオン及び鳥取砂丘ビジターセンターを訪問し、備え付けの万博公式スタンプを3種類以上集め、集めた台紙を加盟パビリオンに持参すると記念品が貰えます。

※砂ンプラリーは、大阪・関西万博公式スタンプパスポートをお持ちの方が対象です。

※記念品受領はおひとり様1回限りとし記念品の数がなくなり次第終了となるほか、記念品提供のないパビリオンもあります。

※記念品の内容、受領条件や受領方法は鳥取県公式ホームページでご確認ください。

https://www.pref.tottori.lg.jp/item/1391388.htm#itemid1391388



鳥取県ゾーンとは

 鳥取県ゾーンのテーマは、「まんが王国とっとり」・「鳥取砂丘をはじめとする特徴的な自然」・「鳥取の文化がはぐくんだ豊かな食」です。

 まんが王国とっとりコーナーでは、鳥取県出身のまんが家、水木しげる氏、谷口ジロー氏、青山剛昌氏の紹介や、先生ゆかりの観光施設をみることができます。また海外で出版された作品やまんが王国とっとりならではの貴重なグッズも展示しています。

 鳥取砂丘の砂(国立公園区域外の鳥取砂丘の砂を使用)を敷き詰めた「鳥取無限砂丘」では、虫眼鏡型デバイスを持って鳥取砂丘の砂の上を歩くと、虫眼鏡に鳥取県の特産物や観光地、民工芸やキャラクターなどが現れ、無限に広がった鳥取砂丘に没入できる空間になっています。時間になると「鳥取無限砂丘」でプロジェクションマッピングが始まり、鳥取県の豊かな自然や観光地、また文化や工芸などの映像の中に入り込んでいるような感覚が味わえます。



ヨルダン館とは

 ヨルダン館では「時を紡ぐ」をテーマにさまざまな日本人のアーティストの方々と協業しています。ヨルダン館の「風土・味・香り」を通じて、今までにない中東の世界へ皆様を誘います。

 360度のシアタールームでは実際の砂漠の砂を22トン本国から直接輸入し、実際の砂漠の雰囲気を感じていただきながら、ヨルダンの歴史をお楽しみいただけます。豊かな現代性と由緒ある伝統が交じり合う空間でヨルダン館が放つ「瞬間の美」を感じていただけます。死海のエッセンスをご堪能いただける特別なスパエリアも常設しております。歴史あるヨルダン。新しい道標を探究できる唯一無二の空間です。それはまさに「ヨルダン館」の世界に袖を通した瞬間に、ご自身の中から優美な色彩感と感性が滲み出す「時」を感じていただけます。当日は会場にて是非ヨルダン館が想う、独創的な大胆さと真価をご体感ください。



サウジアラビア王国館とは

 サウジアラビア王国館では「進化する都市」から「無限の人間の可能性」、「イノベーションの頂点」までをテーマに、サウジアラビアの豊かな歴史や活気を体験できます。

 日本館に次ぐ、2番目の広さを誇り、サウジアラビア王国の各都市における都市生活の変遷や医療、宇宙、エネルギーなど、サウジアラビア王国における大胆な経済変革や持続可能な未来へのビジョンの体験プログラムを通じて『新しい発見の壮大な旅』を体感いただけます。

 また、サウジアラビア王国館の中庭で実施される日替わりのパフォーマンス以外に、9月23日のサウジアラビア建国記念日やサウジアラビア王国の外交樹立70周年記念日など、サウジアラビア王国の重要な節目を祝うイベントなど、700を超えるイベントが開催されています。



ナウルパビリオンとは

 ナウル共和国は、太平洋の南西部で、赤道の南に位置し、バチカン、モナコに次ぐ、世界で3番目に面積の小さな国。3000年近くにわたり、ミクロネシアの要素を融合した独自の文化が発展。ナウルパビリオンでは、ナウルの特徴的な地形、ナウルが誇る伝統工芸品や伝統衣装などの展示、塗り絵や花輪作りのワークショップなどが行われています。


アルジェリアパビリオンとは

 アルジェリアは、アフリカ大陸最大の国で、国土の約8割をサハラ砂漠が占めています。アルジェリアパビリオンでは、240万年前の石器セレクション展示、7つの世界遺産や美しい景観が映像音声で楽しめます。古代文明の遺産をはじめ、医療や教育が行き届いた現代社会、砂漠緑化など未来に向けた活動も紹介されています。


欧州連合(EU)パビリオンとは

 EUパビリオンは、「新欧州バウハウス」の3つのコンセプトである、「持続可能性」「美しさ」「インクルージョン(包摂性)」を体現。「未来を育む」をテーマに双方向型インスタレーションやアクティビティ、トークショーなどを通じて、EUが日本など世界のパートナーと協力して、現在および将来の世代のためにより良い世界と創り出す方策が示されています。ロボットアームが造形した「禅の庭」や「デジタル折り鶴」など、日本文化の要素を取り入れた展示も楽しめます。


モザンビーク共和国パビリオンとは

 モザンビークは、アフリカ南東部に位置し、インド洋に面する2500キロの海岸線が美しい国。モザンビーク共和国パビリオンは、「どこまでも広がる水平線をその目で」をテーマに、モザンビークが取り組む内発的発展の促進について紹介。教育とビジネスが社会を変える重要な要素であることを強調。地域の資源を大切にすることが、サステナブルな社会を作るために重要だという考えのもと、海洋研究などSDGs関連の取組を紹介しています。華やかな模様の民族衣装「カブラナ」をはじめ民芸品の展示も楽しめます。


モーリタニア・イスラム共和国パビリオンとは

 モーリタニア・イスラム共和国は、アフリカ大陸の西側に位置し、日本の約3倍の国土のうち9割がサハラ砂漠で占められています。サハラ砂漠にある中世の隊商都市は世界遺産にも登録されています。モーリタニア・イスラム共和国パビリオンでは、サハラ砂漠の砂、ラクダなどの展示があり、アイランドエリアではコーヒーの試飲も可能です。


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