~今年で10回目 “すみだならでは” にこだわるアートプロジェクト~
「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称:すみゆめ)は「北斎」「隅田川」を主なテーマに、すみだの地域資源を活用するアートプロジェクトです。10回目を数える今年は、9月1日(月)から12月21日(日)までをメイン期間に、墨田区を中心とする隅田川流域で公募による11件(応募数:42件)の企画と2件の主催企画を展開します。アーティストが地域をリサーチして創作し、ワークショップによる参加や、まちなかで体験・交流できる企画が多数。各企画の詳細は8月以降、順次WEB等で発表します。
■プロジェクト企画一覧(五十音順)

■選考委員
大内伸輔 東京藝術大学大学美術館 特任准教授
小澤慶介 一般社団法人アートト代表、インディペンデント・キュレーター
佐藤慎也 日本大学理工学部建築学科 教授、八戸市美術館 館長
田村かのこ Art Translators Collective 代表、アート・トランスレーター
後藤隆宏 墨田区 地域力支援部 部長
【北斎に因み、隅田川を独自にとらえて表す】

子どもたちとアーティストが「隅田川」について掘り下げ、オリジナルの舞台公演を創作する(SPUTNIK)

北斎の画風を伝える「扇ねぷた」の運行ほか、弘前と亀沢地区の縁を示す(北斎祭り)

『北斎漫画』に描かれた人物や事象などをモチーフにつくる舞踏作品、今回はプロレスの要素も!?(AGAXART)
【すみだの物語に寄り添い、深め、演じる】

銭湯の煙突清掃人に取材するドキュメンタリー映画、すみだでの上映を重ねつつ製作(ハイドロブラスト)

宇宙空間で星座を認識し作曲する超小型人工衛星「ハモるん」。星を見上げた北斎ゆかりの街で、その音に耳を澄ませる体験(リーマンサットプロジェクト)
ほかにも・・・
戦後 80 年、地域と個人の「喪失」から生み出す演劇
古典の「双面」を常磐津とコンテンポラリーダンスで
【東京鋲兼による特別支援枠】
昨年より設けた「特別支援枠」では、企画の新規性及び創造性の観点を重視して選考。まちなかにピンポン台を置いて人々が交流する場を設けてきたピンポン・プラッツが、PPP collective とチーム名を新たにPING PONG PLATZ 2025 を始動。この春、アーティストのジャコモ・ザガネッリが制作したオリジナルのピンポン台を常設して、コミュニティの日常的な変化をゆっくりと促していく。

キラキラ橘商店街の AKICHI+に常設されたピンポン台
ジャコモ・ザガネッリ:地域コミュニティを対象とした芸術文化プロジェクトのアーティスト、キュレーター、および活動家。土地、環境、景観を通じて解釈される空間の概念の社会的及び公共的な側面をリサーチする。近年は、瀬戸内国際芸術祭(2019)、森の芸術祭晴れの国岡山(2024)に参加している。
■主催企画

北斎が描いた「踊行列図」をモチーフに、隅田川沿いの隅田公園そよ風ひろばに櫓を設けて、生演奏による盆踊りを中心に繰り広げる「すみゆめ踊行列」。岸野雄一のプロデュースにより、多彩な歌い手と演奏家を迎え、地元の踊り手や芸能団体等を交えて、老若男女、誰もが気軽に参加できるプログラムで構成します。[後援:公益財団法人日本民謡協会]
日時 2025 年 10 月 25 日(土)14:00~20:00
会場 隅田公園そよ風ひろば(墨田区向島1-3)
●出演:あがた森魚with ローリング・スミダ・レヴュー・バンド、あっこゴリラ、いとうせいこう、梅元遥香、江戸消防記念会 第六区六番組、片岡シン、菊地河山、清野明子、小梅一丁目町会 寿獅子、さとうじゅんこ、ジンタらムータwith 久下惠生、高宮絲觀、珍盤亭娯楽師匠、寺尾紗穂、寺崎美幸、中西レモン&すずめのティアーズ、二代目筑波貢裕、にゃんとこ、ふれあい寺子屋バンド、町あかり、松本理恵、宮坂麻未、向島栄翠、安田千紘、柳原陽一郎、山口屋左七、山田参助、ラッキィ池田 ほか




KOSUGE1-16「どんどこ!巨大紙相撲~北斎すみゆめ場所」

KOSUGE1-16・土谷享を迎え、墨田区内 4 カ所(東向島・亀沢・東駒形・キラキラ橘)に設けられた「部屋」で「巡業」と称する力士制作ワークショップを行い、家族や友達同士でアイデアを練って、ダンボール2 枚で身長 180 cmの巨大力士をつくります。各部屋から 8 体の独創的な力士、総勢 32 体が参集する「本場所」では、力士制作チームがどんどこ!どんどこ!土俵を叩きながらその技と個性を競い、 最強力士を決めていきます。当日の様子は YouTube ライブで配信し、人気投票や優勝力士予想を受け付けるほか、スマホなどオンラインで応援する「電子どんどこ!」の参加も促します。[協力:公益財団法人日本相撲協会]
本場所日時 2025 年 12 月 21 日(日)13:30~17:00
会場 曳舟文化センター・ホール(墨田区京島 1-38-11)




たずねて、人。まち、ひらく――アートプロジェクト“すみゆめ”

すみゆめ2025キービジュアル
「隅田川 森羅万象 墨に夢」(通称:すみゆめ)は、すみだ北斎美術館の開設を機に 2016 年から始まったアートプロジェクトです。葛飾北斎が 90 年の生涯を過ごした墨田区及び隅田川流域で、墨で描いた小さな夢をさまざまな人たちの手で色付けしていくように、芸術文化に限らず森羅万象あらゆる表現を行っている人たちがつながり、この地を賑やかに彩っていくことをめざしています。開催期間中は、まちなかや隅田川を舞台に主催企画やプロジェクト企画を行うとともに、すみゆめ参加者や関心のある人たちが集う「寄合」(毎月開催)で相互に学び、交流する場を創出していきます。またメイン期間の外にも、すみゆめの趣旨に賛同する企画を「すみゆめネットワーク企画」として広報連携するなど、一年を通して活動しています。
■実施概要
メイン期間:2025年9月1日(月)~12月21日(日)
開催場所 :隅田公園そよ風ひろば、すみだ生涯学習センター(ユートリヤ)、すみだパークギャラリーささや、すみだ北斎美術館、すみだリバーサイドホール、 Stranger、電気湯、曳舟文化センター、北條工務店となり ほか墨田区内各所
主催 :「隅田川 森羅万象 墨に夢」実行委員会、墨田区
協賛 :株式会社東京鋲兼、東武鉄道株式会社
助成 :アーツカウンシル東京[地域芸術文化活動応援助成](KOSUGE1-16「どんどこ!巨大紙相撲~北斎すみゆめ場所」)
メディア・パートナー:J-WAVE 81.3FM
*プログラムの詳細や最新情報は、すみゆめWEB にてご確認ください。http://sumiyume.jp/
