「働く女性のためのサポートマップ」公開記念 更年期・家族ケア・流産/死産・育休・DEI 各分野の専門家が登壇

「ライフイベント」と「働く」が二者択一となってしまう社会課題の解決を目指す特定非営利活動法人ArrowArrow(代表理事:海野千尋)は、「働く女性のためのサポートマップ」の公開に合わせ、働く女性に関わる社会課題の今を考えるオンラインイベントを2025年7月14日(月)~18日(金)に無料開催いたします。

 本イベントでは、更年期、家族のケア、流産・死産、育休、DEIのそれぞれの分野で女性を支援する企業団体をゲストに迎え、女性が直面している課題の現状と各団体の取り組みをお伝えします。

※本イベントの内容は後日Web記事として公開予定です。



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■「働く女性のためのサポートマップ」とは

女性が仕事を続ける中で直面するさまざまな課題や状況に応じて、自分自身の悩みに合った支援を見つけるためのPDF形式のビジュアルガイドです。50の団体・企業を3つのカテゴリ(「働く」「ケア」「健康」)に分類し、団体・企業ごとに支援の特徴を表したハッシュタグを付けて紹介しているため、悩みに合わせた支援を見つけやすいのが特徴です。

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 開催の背景

 総務省「労働力調査」の最新の調査結果によると、女性の就業者数は3098万人で過去最高の水準となり、過去15年で約452万人増加しています(※1)。この変化は、子育てや介護など、これまで家庭でケアを担っていた人々が社会に出ることを意味し、働きながらケアを担うことが一般的となったことで、様々な課題が顕在化してきました。さらに近年では、生理や更年期といった女性特有の健康課題がキャリア形成に与える影響も広く認識されるようになっています。

 更年期症状による体調不良、家族の介護、流産・死産といった予期しない出来事、育休からの復職、職場でのダイバーシティ推進など、働く女性が直面する課題は多様化・複雑化しています。これらの課題は一見個人の問題のようですが、今はこうした状況を抱えながら働く女性が増えており、企業側の体制整備の必要性が一層高まっています。

 一方で、働く女性自身は、妊娠、出産、子育て、家族の介護、自身の心身のケアなど、人生で起こりうる様々な出来事について、社会に出る前に学ぶ機会がありません。事前の知識がないまま働くことに1日のほとんどを費やす中で、課題に直面して初めて情報を探すことになります。その結果、適切な支援に接続できずに働くことに支障をきたすケースが少なくありません。この現状は、女性の社会進出が進んだからこそ生まれた新しい社会課題であり、企業側の体制整備を進めるとともに、女性個人への支援が必要です。

 また、女性の課題として認識されがちですが、実際には、性別関係なく誰もが様々な事情を抱えながら働いています。同じ職場にいても全く違う現実を抱えて働く人がいることを知り、当事者も周囲の人も、働く現場で起きている多様な状況への理解を深めていくことが、誰もが働きやすい組織を作るうえで必要不可欠です。

 そこで、本イベントでは、各分野で女性支援に取り組む企業・団体の代表者をゲストに迎え、現場で見えてきた課題の実態と解決に向けた取り組みを共有いたします。

※本イベントの内容は後日Web記事として公開予定です。

《参考》

※1:総務省「労働力調査」長期時系列データ基本集計 1-a-1

 主催・NPO法人ArrowArrow代表理事 海野千尋よりイベント開催の想い

 私が当法人で活動する中で、働く女性が直面する課題の多様さと複雑さを日々実感しています。今どれほど多くの方が、立ち止まりそうになりながら働いているのか、そしてその多くが一人で悩みを抱え込んでいる現実があります。

 大切なのは、当事者が「どんな選択肢があるか」を知ることと同時に、周囲の人が「身近にそうした状況の人がいるかもしれない」と理解することです。知ることで選択肢が変わり、行動が変わります。そして、当事者も誰かにとっての「周囲の人」であるからこそ、お互いに理解し合う姿勢が何より重要だと考えています。

 今回のサポートマップを作成する過程で、私自身も知らなかった団体や企業の取り組みに数多く出会いました。女性支援の分野で活動している私でさえ知らない課題や支援があることに驚き、同時に、これほど多くの方々がサポートしてくださっていることを心強く感じています。困っている人がいて、その人たちを支援している団体や企業がある。同じように困っている方、困る可能性がある方に「大丈夫かもしれない」と思ってもらえる手立てになれば、それが私たちの願いです。

 このイベントを通じて、働く現場で起きている多様な現実を知り、支え合える社会づくりの一歩につなげていければと思います。

 開催の概要

【対象者】

・本テーマに関心のある方

・企業の人事、DEI担当者

・女性支援に関心のある方

・メディア関係者

【各日程のテーマ・登壇者】

■2025年7月14日(月)

《働く×更年期》働く場での女性の身体の変化・更年期症状との向き合い方を知る

登壇者:永田 京子 氏/一般社団法人ちぇぶら 代表理事・更年期トータルケアインストラクター

■2025年7月15日(火)

《働く×ケアラー》家族の介護・ケアと「働く」は並走できるのか

登壇者:持田 恭子氏/一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会

■2025年7月16日(水)

《働く×流産・死産・お子さんの喪失》働いている中で予期せぬ喪失とどう向き合うか

登壇者:渡邉 恵理 氏/一般社団法人BECAME 代表理事

■2025年7月17日(木)

《働く×育休》両立支援が進む育休取得、当事者の今と「働く」について

登壇者:栗林 真由美 氏/育休コミュニティMIRAIS代表

■2025年7月18日(金)

《働く×DEI》DEIの流れが進む今、女性個人の「働く」を考える

登壇者:木村 杏子 氏/株式会社SAKURUG執行役員、DEI推進室長

【内容(全日程共通)】

12:00~12:10|はじめに

12:10~12:25|登壇者による講演「女性が直面する課題と支援の実際」

12:25~12:45|登壇者xNPO法人ArrowArrow代表・海野千尋トークセッション

12:45~12:55|まとめ・ご案内

【開催方法】Zoomミーティング(アーカイブ配信あり)

【定員】各日程30名

【参加費】無料

【申し込み】下記のボタンよりお申し込みください

※アーカイブ配信をご希望の方もお申し込みをお願いします

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登壇者紹介



永田 京子 氏

一般社団法人ちぇぶら 代表理事

更年期トータルケアインストラクター 

母の更年期うつをきっかけに、2014年「ちぇぶら」を設立。ピラティス・整体・経絡など、幅広い健康メソッドを学び、体と心の両面からの更年期ケアを提案。1,000名超の女性や医師の声をもとに「更年期対策メソッド」を開発し、講演・研修の受講者は累計8万人以上。2018年にはカナダの国際閉経学会で研究を発表。著書『ふりまわされない!更年期』(旬報社)は台湾・韓国でも翻訳出版されている。さらに、社会課題を伝える手法として漫才にも挑戦。M-1グランプリでは1回戦を通過し、他のお笑いの大会では決勝進出するなど、ユニークな取り組みにも注目が集まっている。

HP|https://www.chebura.com



持田 恭子 氏

一般社団法人ケアラーアクションネットワーク協会

1966 年、東京都生まれ。英国で2年半勤務したのち、外資系証券会社の情報セキュリティ部門でリスク管理に従事。大学にて経済学士号、大学院にて情報修士号を取得。2014年に早期退職。小学生の頃から両親の感情面のサポートとダウン症候群のある兄の生活面のケアをしてきた経験から、1996年『ダウン症児者の兄弟姉妹ネットワーク』を開設、日本各地のきょうだいと意見交換を始めた。2013年、ケアラーアクションネットワークを設立し、19 年に法人化して代表理事に就任。ケアラーのピアサポート事業、人材教育、啓発活動の3本柱で活動をしながら、短編映画を制作したり情報ポータルサイトの運営も行う。2023年、内閣総理大臣表彰を受賞。2024年には高校生のケア経験(実話)を元にしたオムニバス中編映画「ツナガル」を製作し全国で上映している。

HP|https://canjpn.com



渡邉 恵理 氏

一般社団法人BECAME 代表理事

新生児死、流産、そして稀な子宮内外同時妊娠での流産により、5人の我が子との死別を経験。社会で語られることの少ないこの深い喪失感が、働く女性のキャリアや人生に深刻な影響を与える現実を痛感する。その「声なき声」に光を当て課題解決へと繋げるため、一般社団法人BECAMEを設立。ピアサポートやイベント等の当事者支援を基盤に、企業向けに喪失への理解を深める研修を展開。さらに「赤ちゃんのお見送りガイドブック」の普及活動を通して行政や病院との連携も推進し、誰もが悲しみを一人で抱え込まず、繋がり支え合える社会の実現を目指す。

HP|https://became.or.jp



栗林 真由美 氏

育休復職者向けコミュニティ・MIRAIS代表

某大手IT企業で時短ながら2度の昇格を果たし、現在は管理職の傍らコミュニティの代表を務める。 第一子育休中に育休プチMBA立ち上げやママボノ参加など積極的に活動し、メディア掲載多数。 第二子育休中になんとなく過ごす育休をなくすために育休コミュニティ「MIRAIS」を創設。 参加者数1,500名を突破。 現在は会社員を続けながら、ワーママ向けアカデミーやワーママ向けパーソナルスタイリストも務め、キャリアを諦めない女性を増やすべく精力的に活動中。

HP|https://www.ikukyu-mirais.com



木村 杏子 氏

株式会社SAKURUG執行役員、DEI推進室長

妊娠・出産で専業主婦期間を経て、2019年、子どもが1歳になったタイミングで週2日・時短の派遣社員として仕事復帰。SAKURUGで広報担当として経験を積み、1年後に正社員入社。その後職務領域を広げ、2021年より執行役員に就任。「短時間しか働けない」という制約を「限られた時間の中でパフォーマンスを上げ続ける」という挑戦に置きかえ、時短を強みにできるよう育児と仕事に奮闘中。日経xwomanアンバサダー。

HP|https://sakurug.co.jp

モデレーター紹介



海野 千尋

特定非営利活動法人ArrowArrow 代表理事

NPO法人ArrowArrowに2013年ジョインし、2019年より代表理事。ライフイベント+「働く」の両立を求める個人と組織の伴走支援、女性の再就職支援推進、自治体との協働事業推進、ダイバーシティ推進、キャリアデザイン研修講師、自由大学・生き方デザイン学教授などを担い、個人と組織双方の多様な働き方の選択肢を増やす活動をおこなう。2015年より開始した中小企業ワークスタイル研究会を再構築し2024年小さな組織の働き方を学び合うコミュニティを運営スタート。NPO・NGO・ソーシャルな活動をおこなう女性のエンパワーメントをおこなう任意団体ALTメンバー。

運営・主催・事務局



特定非営利活動法人ArrowArrowライフイベントと「働く」が二者択一となってしまう社会課題の解決を目指し、誰もが自分の望む未来を実現できる選択肢があふれる社会の実現に向けて活動している団体です。男女共に産休・育休を取得推進するサポート事業、子育てしながら働く両立支援事業、女性再就職支援事業など、個人と組織、双方の選択肢を拡げる取り組みを展開しています。

法人名:特定非営利活動法人ArrowArrow

代表者:海野千尋

設 立:2010年7月1日

事業内容:産育休取得に関わるサポート事業、ライフイベントを迎える女性及び男性のキャリア形成をサポートするための研修事業、講演・研修などを含めた情報提供をおこなう事業

URL|https://arrowarrow.org

【本件に関するお問合せ】

特定非営利活動法人ArrowArrow

メール:info@arrowarrow.org

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