この度、第四回杉友寄席において、落語家であり特別防犯支援官もつとめる吉原朝馬氏、特別防犯支援官の伍代夏子氏及びAKB48伊藤百花氏が集まった観客に対し、被害防止に有効な「国際電話利用休止の申込み」について説明を行いました。

■落語の場から発信する特殊詐欺被害防止策
吉原氏、伍代氏、伊藤氏は観客に対し、令和6年中、特殊詐欺の犯行に利用された電話番号のうち約6割が海外からの電話であり、海外からかかってくる可能性のない人には国際電話の利用を休止することが被害防止のために有効であると説明。さらに、今この場で申込みもできることを述べ、普段、その必要性があってもなかなか実行に移せていない方に対し、杉友寄席の場を機会に申込みを勧奨しました。
落語が好きで、寄席にも赴くという伊藤支援官は、「杉友寄席に初めて参加でき、特殊詐欺被害防止について啓発できたことを嬉しく思います。この場のお客様に対策を知ってもらい、申込書を記入していただけたので、これからももっと多くの方に知ってもらえるよう頑張りたいです。」と今後の活動について意欲を述べました。
続けて伍代支援官は、「落語を楽しみに来られたお客様に笑いを交えて特殊詐欺対策を伝え、少しでも興味を持っていただけたと思います。笑ってもらいつつ、皆さんに申込書に記入していただけたので、詐欺を身近な問題として考えてもらえたのではないでしょうか。」と自分事として考える大切さを訴えました。
吉原支援官は、「支援官として落語を通じて啓発活動をしています。お客様に喜んでいただき、ここで見聞きしたことを周囲にも広めていただければ幸いです。」と述べました。
最後に、席亭もつとめる杉対策監は「今回の杉友寄席が4回目の開催です。かつては恵まれない落語家を励ますために行っていたものが、現在では落語を通じてお客様への啓発活動も行うようになりました。特殊詐欺のだましの手口は決して甘いものではなく、非常に手の込んだ手法が使われており、最近では海外からの電話が増加傾向にあります。自分の財産をだまし取られないように申込書にサインしてください。皆さん危機感を持ってほしい。」と、引き続き国際電話利用休止を中心とした啓発活動を推進していくと述べました。
(※)「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」プロジェクトチーム(略称:SOS47)は、全国で被害が相次ぐオレオレ詐欺等の特殊詐欺に関する知識や被害防止策を分かりやすく伝え、特殊詐欺被害を防止するため、2018年より、全国47都道府県警察と共に対策及び広報啓発活動を行っています。
■国際電話の利用休止申請について
国際電話不取扱受付センター(https://www.kokusai-teishi.com/)
電話番号▶ 0120-210364(通話料無料)
取扱時間▶ オペレータ案内:平日午前9時から午後5時まで
自動音声案内:平日、土日祝24時間


【開催概要】
■催事名:第四回杉友寄席
■実施日:2025年4月15日(火)
■実施会場:日本製鉄紀尾井小ホール
■出席者:警察庁 特別防犯対策監 杉良太郎氏
警察庁 特別防犯支援官 伍代夏子氏
警察庁 特別防犯支援官 吉原朝馬氏
警察庁 特別防犯支援官 AKB48 伊藤百花