小松成美氏著『奇跡の椅子 AppleがHIROSHIMAに出会った日』書籍刊行記念トークイベント開催

マルニ木工を題材にノンフィクション作家・小松成美氏が取材、執筆した書籍が1月29日(水)に刊行されました。こちらの書籍刊行を記念して「奇跡の椅子」誕生の物語に迫るトークイベントを各地で開催いたします。

2023年のG7広島サミットで首脳たちが座った椅子「HIROSHIMA」は、広島の家具メーカー「マルニ木工」のアイコンになりつつあります。

この椅子はiPod、iPhone等のデザイナー、ジョナサン・アイブ氏に認められ、アメリカのApple本社でも数千脚が使われています。

「HIROSHIMA」が誕生したとき、マルニ木工は倒産の危機にありました。

高度成長と生活の洋風化の波に乗り、100万セット以上もの高級家具を売っていましたが、バブル崩壊以降の日本経済の低迷、そして消費者の嗜好の変化も相まって、経営危機に陥ってしまいました。綱渡りの資金繰り、工場の縮小、リストラ……。地元広島の企業や金融機関の支援でかろうじて命脈をつなぐなか、創業家である山中一族の三世代目は復活をかけて、世界的なプロダクトデザイナー、深澤直人氏と組んで世界に打って出る決断を下します。

「我々の手で世界の定番を作りましょう」

深澤氏がこう言って依頼を引き受けてくださったのは、1928年の創業以来、マルニ木工が磨き上げてきた「モノづくり」の力を高く評価したからでした。

追いつめられていた企業を救った「奇跡の椅子」。著者小松成美氏がマルニ木工代表取締役社長山中洋とともに、「奇跡の椅子」に込められた熱い思いと、誕生の物語について語ります。

トーク終了後にはサイン会も予定しています。

みなさまぜひこの機会にご参加ください。

【登壇者】

神奈川県横浜市生まれ。広告会社、放送局勤務などを経たのち、1990年より本格的な執筆活動を開始。主な作品に『中田英寿鼓動』『中田英寿誇り』『イチロー・オン・イチロー』『勘三郎、荒ぶる』『YOSHIKI/ 佳樹』『全身女優森光子』『横綱白鵬試練の山を越えてはるかなる頂へ』『それってキセキ GReeeeN の物語』『熱狂宣言』『虹色のチョーク』『M 愛すべき人がいて』など多数。