ラピスラズリの壁の色が印象的な“青の家”。吹き抜けでつながる2階は、寝室となる和室が2部屋。 “青の家”の1階はオープンキッチンとリビング、広々としたバスタブが。夏もひんやり涼しい。 杉並木を背に、多くの村人を迎えた長屋門をゲストハウスとして改装。 ヨーロッパの蚤の市で手に入れたテーブルクロスが、和の古民家と意外なほどにしっくりなじむ。水田を渡る爽やかな風を感じながら、たっぷりの野菜料理とご飯にみそ汁、正統派の朝ごはんを頰張る幸せなひととき。 メインの佐渡島黒豚のグリル。佐渡の味噌とマデイラ酒のソースでいただく黒豚は、島で醸した日本酒とも好相性。 松林の中にいるかのような自然と一体化した店内。記念日のディナーなど島民の人気も高い。 毎朝市場に通い、自ら畑で収穫もするシェフの須藤良隆さん。 黒豚のリエットを竹炭のサブレで挟んだアミューズ。器は佐渡金銀山の岩盤で作った特注品。 粘りのある海藻のナガモ(アカモク)を練りこんだ米粉のフォカッチャ。ミネラル感のある塩気と磯の香りが絶妙で、アオサバターを付ければさらに海への憧憬が深まる。 トキの巣をイメージした南蛮海老(甘海老)のタルタル。海老の卵や佐渡サーモンのイクラなど4種の卵をトッピング。宿泊のディナーはアミューズ3品、オードブル、スープ、魚と肉料理、デザート。ビジターはコース5,500円~。 フグの香草パン粉焼き。カダイフをまぶして揚げたフグの白子はサクサクとろ~り。南蛮海老のビスクソースだけでも美味しいが、途中でフグの子の塩漬けパウダーを絡めれば至福の味変を享受。 朝食はまるで玉手箱のような二段重ねの重箱で、佐渡食材を和食で満喫。洋食も佐渡づくし。要予約でビジターの利用も可、2,200円。 東の館のベッドはシモンズで、バスルームはMIKIMOTOのアメニティ。全室が松林ビューで、穏やかな潮騒が旅情をかきたてる。 東の館クラブルームは3部屋限定(1泊2食 31,900円)。デスクとソファ、ベッドルームが半独立した部屋で、ワーケーションにも重宝。 海を一望する共有スペースのリビング。時にはここでマルシェを開催することも。 客室へと続く内扉は全面ガラス張りで開放的。 グリーンが多く配され、イエローを利かせた店内は、海の景色にしっくり合う地中海風の店内。 コースは6,600円~。冷たい前菜は海藻で作る佐渡の郷土食「いごねり」を軽く炒め てペペロンチーノ仕立てに。佐渡レモンをきゅっと利かせたズワイ蟹に合わせた新感覚の海藻サラダ。 佐渡産の銀鮭は脂がほどよくピュアな味。塩で締めて旨みをぐっ と引き出し、島の希少な地鶏・ひげ地鶏の卵でつないでテリーヌに。自家製醬油とバ ルサミコのソースを添えて。 メインは真鯛のファルス。低温でふっくら火を入れ、ソースは魚のフォンで煮込んだかぶ。根菜と白身魚が織りなす上品な一皿をヴァンナチュールと一緒に味わって。 デザートはイタドリを白ワイン入りのシロップで軽く煮て、旬のベリーをプラス。ルバーブのような優しい酸味と、ひげ地鶏の卵のアイスの甘やかなコラボ。 食器やキッチンツールも揃うので、佐渡で食材を調達して料理や食事を楽しむこともできる。 完全個室のベッドルームは寝具のセレクトショップ「眠家」がプロデュース。ブナ材を細かく配した金属を一切使わないマットレスは、体型を問わず心地よい眠りへと誘う。個室はダブルが3部屋とツインが2部屋で、トイレとシャワー室は共有。家族やグループで貸し切る人も多い。 記事を読む